2010 Fiscal Year Annual Research Report
繊維配向とゲル化反応のカップリングによる強化ソフト&ウェット材料の創製
Project/Area Number |
22350097
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
古川 英光 山形大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50282827)
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Keywords | ゲル / 配向構造 / 強化材料 / 力学物性 / 構造解析 |
Research Abstract |
平成22年度は、主にテーマ「(1)強化ゲルの創製」に関して下記を実施した。 (1)異方性ダブルネットワークゲル(A-DNゲル)の配向制御と力学物性の評価 申請者らが開発した伸長率が高い異方性ダブルネットワークゲル(A-DNゲル)について、配向構造と力学機能の相関を詳細に検討した。配向構造が制御されたA-DNゲルの力学物性について、引張り試験を中心に特性解析を行い、配向構造と力学物性の相関の度合いを定量的に評価した。 (2)メゾ網目形成の制御と力学物性の評価 PBDT水溶液中におけるカチオン性モノマーのゲル化反応によって、PBDTがメゾスコピックな網目状に配向する現象を調べた。PBDT濃度、カチオン性モノマー濃度、架橋剤濃度、開始剤濃度を広く系統的に変え、粘弾性相分離によってメゾ網目が形成する条件を決定した。円筒状のパターンが規則的に配列する現象を系統的にしらべた。 (3)多種の繊維/ゲルへの展開 繊維によって強化されるゲルを工業材料としての応用することを重視し、アクリル繊維を使った繊維強化ゲルを合成した。繊維の太さと濃度、ゲルのモノマー濃度、架橋剤濃度を広く系統的に変え、力学物性がどのように向上するかを定量的に評価した。 (4)工業化技術の開発(微粒子DNゲル・コーティング) DNゲルを工業材料として応用するにあたって、1st網目を予めゲル微粒子にすることにより、より簡便にDNゲルを合成する技術の改良を進め、多量のDNゲルを高速に合成する技術を開発した。また、DNゲルの表面を高分子フィルムでコーティングし、溶媒の蒸発を防いだり、他の材料との接着を容易にする技術を検討した。
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Research Products
(49 results)
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[Presentation] 3D Optical Forming of High-Strength Gels2010
Author(s)
Keiichi Sugita, Ruri Hidema, Hidemitsu Furukawa
Organizer
The Pacifichem 2010 The International Chemical Congress of Pacific Basin Societies
Place of Presentation
Hawaii Convention Center, Honolulu, Hawaii, USA
Year and Date
20101215-20101220
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