2010 Fiscal Year Annual Research Report
ブロック共重合体のミクロ相分離を利用した金クラスターの空間制御と触媒機能解析
Project/Area Number |
22350105
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
吉田 博久 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (20094287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 玉青 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (90444942)
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Keywords | 金クラスター / サイズ制御 / 配列制御 / ブロック共重合体 / ナノリアクター / X線反射率 |
Research Abstract |
金クラスターのサイズと二次元規則配列を制御するために、親水性ユニットにポリエチレンオキシド(PEO)疎水性ユニットに側鎖に液晶メソゲンを持つポリメタクリル酸誘導体(PMA(Az))から構成される両親媒性ブロック共重合体(PEO-b-PMA(Az))のミクロ相分離構造を反応場として用いた。反応場はガラス状態のPMA(Az)マトリックスにヘキサゴナル配列する直径8nmのPEOシリンダーである。金イオンのドープ条件(温度、時間、金イオン溶液濃度)を変化させて、PEOシリンダー中にドープする金イオン量の定量化を二つの方法で行った。金イオンドープ後にPEO-b-PMA(Az)を冷却し、PEOを結晶化してその融点降下を示差走査熱量計-赤外吸収分光同時測定(DSC-FTIR)で求め、Van't Hoff式から金イオン濃度を求めた。金イオンドープしたPEO-b-PMA(Az)の表面密度をX線反射率測定のX線全反射角を評価することから求めた。その結果、両者は良い一致を示しドープ量の定量化方法が確立した。平衡吸着状態でPEOシリンダー1本あたり1200個の金イオンがドープされていること、吸着条件を調整することでドープした金イオン量を変化することが可能であることが明らかになった。
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