2012 Fiscal Year Annual Research Report
テラヘルツ-赤外二次元相関分光の開発と高分子集合体の機能発現の解明
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22360011
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
保科 宏道 独立行政法人理化学研究所, テラヘルツイメージング研究チーム, 基幹研究所研究員 (10419004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森澤 勇介 近畿大学, 理工学部, 講師 (60510021)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | テラヘルツ分光 / ポリマー / PHB / 二次元相関分光法 / 高次構造 |
Research Abstract |
本研究では二次元相関分光法によって,テラヘルツ周波数領域に現れる分子間振動の詳細を研究するとともに,この手法を高分子のテラヘルツ吸収スペクトルに適用し,高分子物性研究に応用することを目的としている. 本年度は前年度に引き続き生分解性ポリマーであるポリヒドロキシブタン酸(PHB)の等温結晶化に伴うテラヘルツ吸収スペクトルの変化を観測し,そのスペクトル解析に二次元相関分光法を適用した.スペクトルの測定にはテラヘルツ時間領域分光法を使用し,0.8~4.0THzの範囲で吸収分光を行った.昨年度等温結晶化を観測した90℃に加え,100,110,115,120℃における等温結晶化を行い,それぞれの温度における等温結晶化過程の観測を行った.得られたテラヘルツ吸収スペクトルには結晶化時間をパラメータとして二次元相関分光法を適用し,吸光度の時間変化を二次元平面上でプロットした.さらにスペクトルの時間変化に対しMoving Window二次元相関分光法を適用し,ある特定の時間領域で進行する結晶化過程をテラヘルツスペクトルの変化として観測することができた.その結果,結晶化過程におけるスペクトルシフトが,温度によって異なって観測されることがわかった.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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