2012 Fiscal Year Annual Research Report
超高速非線形光学効果を用いた広帯域高次機能モノサイクル光周波数コム光源の開発
Project/Area Number |
22360028
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
西澤 典彦 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30273288)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 光制御 / 超短パルス / ファイバレーザー / 光ファイバ |
Research Abstract |
1.高出力カーボンナノチューブファイバレーザーの解析と開発: 高出力励起LDを2ヶ用い,また共振器内の分散値を大きな正常分散とすることで,高出力な散逸性ソリトンモード同期ナノチューブファイバレーザーを実現した.共振器の取り出し効率や共振器構成の最適化を図ることで,ナノチューブに照射される光強度を抑え,ダメージを防ぎ,これまでの約30倍に当たる,285 mWの最大平均出力を達成した. 2.シミラリトン光増幅器の開発と極短パルス光の生成・オクターブスパンSC生成: 極短パルス光の実現に不可欠なコヒーレントなスーパーコンティニューム(SC)光の生成のため,非線形性と分散値の最適化により,ほぼ線形チャープを有し,且つ単峰なパルススペクトルを生成するシミラリトン光増幅器を開発した.そして,増幅器の出力を大口径フォトニック結晶ファイバに導入し,分散補償をすることで,時間幅52 fs, パルスエネルギー4.4 nJでほぼペデスタルフリーな高出力超短パルス光の生成に成功した.更に,生成した超短パルス光を高非線形ファイバに入射し,1.05~2.1 umまで,1オクターブ以上広がるコヒーレントなスーパーコンティニューム光の生成に成功した. 3.高精度スーパーコンティニューム光の生成とスペクトログラム計測: 極短パルス光の生成のため,生成した高精度SC光のスペクトルの時間分布を,相互相関周波数分解光ゲート法を用いて実測した.プローブパルスには,ソリトン自己周波数シフトを用いて200 fsの超短ソリトンパルスを生成し,用いた.そして,プローブパルスとSC光をBBO結晶上で重ね合わせ和周波信号を生成し,時間差を掃引しながらスペクトルを分光計測することで,スペクトログラムの観測に成功した. 4.まとめ: 本研究の考察と総括を行った.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)