2011 Fiscal Year Annual Research Report
薄状軟組織の弾性・粘弾性特性評価のための低侵襲計測法の開発と変形シミュレーション
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22360045
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
佐久間 淳 東京農工大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (60274180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 俊 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10162207)
新井 紀夫 東京農工大学, 大学院・工学研究院, 教授 (20126288)
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Keywords | 医用工学 / 診療 / 生体組織 / 粘弾性 / 変形解析 / 有限要素法 / シミュレーション / 非弾性問題 |
Research Abstract |
導入した薄状軟組織の計測システムを用いて,多様な試料の計測に取り組み始めた.まず模擬材料としてはシリコーンチューブで多様な計測を実施し,基本となるデータを収集した.さらに生体試料として,培養したコラーゲン組織(ヒト皮膚に相当)を計測・評価し,導入開発した計測システムの有効性を確認いた.さらに培養した脳神経細胞の計測・評価により,計測テクノロジーの汎用性を確認した.シミュレーションに関しては,固体一液体連成解析理論を再精査し,実施の準備に努めた. さらに取組みとして,動的な押込み挙動との関連を論じ始めた.この課題の開始以前より多孔質材の動的変形を研究していたが,メゾスケールにおけるセル構造に高い相似性がある事と,この挙動解明に高い産業的な価値が出てきた事から,その解決に向けて体系的な取り組みを始めた.具体的には,薄状組織を動的に圧縮した際の応答から,高速変形課程の挙動を明確に求めるものである.他にも予定外の考案として2件の産業財産権の出願を実施する事などによって,この研究課題の波及効果の大きさを成果としてまとめ上げている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた装置の開発が全て終了し,いま種々の条件の下で計測・評価を実施している-この状況から,実験計測に関しては,当初の計画以上に進展している.一方のシミュレーションに関しては,取組を始めたもののやや遅れている.新たな予定外の進展として,この研究成果により2件の産業財産権の出願を出来たことが大きい.
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Strategy for Future Research Activity |
この研究課題の波及効果が大きく,これにより複数の共同研究を実施するなど取り組むべきテーマが多くなっていることが最大の問題点である.これに関しては'契約する研究費の額ではなく,研究を実施できる担当者を共同研究先より充てていただく等を共同研究実施の条件とする事により,この研究の実施や課題解決の達成に影響がないように努めている.
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Research Products
(10 results)