2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22360067
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
保坂 寛 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (50292892)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ジャイロ / 発電機 / 振動 / 同期モータ |
Research Abstract |
H23年度の自己起動発電機を発展させ,歳差運動と同期しない入力振動に対してもロータ回転が持続する発電機を製作した. 1.実験機の製作: ロータの自転を外部モータにより強制的に与え,これに加わる振動によりロータを歳差運動させ,その際のトルクにより発電する実験機を製作した.2重ジンバルによりロータとモータを2次元回転可能なように支持し,ロータの自転,歳差,章動角をエンコーダにより測定可能とした.また,微小な歳差振動によっても高い電圧出力が可能なように,電機子を多極化した.各種測定,改造が容易なようにサイズは大きくし,210×210×240とした.振幅1度,2Hzの入力振動から,10度以上の歳差振動を生成できた. 2.理論解析: ロータの歳差,章動角が小さいため,これらに対して線形化したロータの運動方程式を導いた.摩擦や電気抵抗が無く,かつ正弦波入力の場合,発電パワーは自転速度,入力振幅,軸回り慣性能率の2乗,入力周波数の1乗,半径回り慣性能率の-1乗に比例することが分かった.また計算結果を1の実験結果と比較し,両者の定性的一致を確認した. 3.プロトタイプの製作: 実験機を改良し,携帯可能な小型発電機を製作した.ロータに永久磁石を,ジンバルにコイルを内蔵し,モータの実質体積をゼロとした.電機子の小径化のため,歳差運動をダブルラチェット付プラスチックギヤで増速した.以上により,厚さ40mmとした.自転速度2000rpm,入力振幅5度,周波数1Hzで0.08Vを発電したが,発生電力は1mW以下であった.2の計算によれば2.5Wの発電が可能であるので,機械的,電気的損失の大幅低減が必要なことが判明した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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