2010 Fiscal Year Annual Research Report
超高速応答型感圧塗料計測の高精度化・複合化と非定常空力現象解析への展開
Project/Area Number |
22360075
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
亀田 正治 東京農工大学, 大学院・工学研究院, 教授 (70262243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天尾 豊 大分大学, 工学部, 准教授 (80300961)
中北 和之 宇宙航空研究開発機構, 研究開発本部, 研究領域リーダ (50358595)
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Keywords | 流体工学 / 航空宇宙工学 / 計測工学 / 感圧塗料 / 超微粒子セラミック / 風洞実験 |
Research Abstract |
物体周り非定常気体流れに供する先進的計測システムを構築し,非定常空力現象解析への適用を図る. まず,超高速応答型感圧塗料(PSP)計測法をさらに高度化することを目指して,新たな感圧感温複合塗料の開発,および,周波数応答評価試験を行った.2種類の希土類色素(ユーロピウム,テルビウム)を組み合わせることで,複合塗料が構成可能であるとの見通しを得た.また,陽極酸化アルミニウム感圧塗料の応答時定数は,表面の疎水化処理を施す前では約50μsであるのに対して,疎水化処理後はやや増加することがわかった. 次に,PSPとPIV計測の複合化による圧九速度場同時計測法の確立を目指して,PSP層の汚染の恐れが少ないドライアイス粒子をPIVトレーサ粒子として用いる手法を試行した.超音速ノズルを対象に行った実証試験の結果,圧力,速度場の同時計測は可能である一方,流れ場の特性(流速,音速)に影響を及ぼすほど,ドライアイスの昇華による炭酸ガスの混入が生じることが分かった. 最後に,計測の実証として,遷音速デルタ翼周りの衝撃波振動現象をPSP計測により調べ,衝撃波振動現象発生の臨界迎角(17゜)およびその前後における衝撃波位置変化の周波数特性を明らかにすることに成功した.さらに,低速流(20m/s)中におかれた直径20mmの円柱周りのはく離流れに対するPSP計測を実施し,はく離にともなう0.1kPaオーダの圧力変動をとらえるのに必要な計測条件を明らかにした.
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Research Products
(7 results)