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2011 Fiscal Year Annual Research Report

メーキャップ化粧品のデザイン技術開発に向けた熱工学のアプローチ

Research Project

Project/Area Number 22360090
Research InstitutionShibaura Institute of Technology

Principal Investigator

山田 純  芝浦工業大学, 工学部, 教授 (40210455)

Keywords光散乱 / 皮膚光学 / 散乱吸収性媒質 / ふく射 / 化粧 / 半球透過率・反射 / キメ
Research Abstract

本研究では,化粧粒子および皮膚の光学的性質の詳細を調べるとともに,皮膚内部を含む微視的な光伝播と関連づけて,皮膚の見え方に及ぼす,化粧粒子およびその塗り方の影響を明らかにすることを目的とする.また.この知見に基づき,粒子デザインの段階から皮膚の見え方を予測できる解析ツールの開発をめざす.
前年の平成22度から23年度の半ばに,皮膚自体,特に,皮膚表面のキメ構造が皮膚の見え方に与える影響を明らかにしてきた.皮膚を散乱・吸収性媒質と捉えた際の光物性の計測法を確立できたことで,皮膚の光性質はほぼ把握できたと言える.また,その皮膚の光性質,特に反射性質を予測するための解析モデルも確立できた.
平成23年度では,ファンデーションの機能評価を行うために,まず,ファンデーションそのものの光性質を把握するための計測装置の開発を行ってきた.その結果,半球反射率,半球透過率を広い波長範囲で計測できる分光装置した.さらに,これまでにない新たな手法として,蛍光剤を用いた半球透過率計測手法を提案,その妥当性に関して検討してきた.この手法は,皮膚の光性質として,未だ,明らかとなっていない皮膚-空気界面を透過する光に与えるキメ構造の影響を明らかにできるもので,ファンデーション層(あるいは,キメ構造をもつ皮膚-空気界面)を拡散的に透過してきた光を,一旦,蛍光層に入射させ,そこから発せられる蛍光を計測することで,複雑なミラー光学系なしに,半球透過率を求めるものである.この系に対する数値シミュレーションも併せて実施しており,理論上の妥当性は検証している段階にある.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

これまでの2年間を通じて,散乱位相関数の計測装置を開発できたことで1.皮膚内の光伝播を把握するために必要な光物性の計測手法を確立できた.さらに,皮膚表面の光挙動を把握するためのモデルも提案し,ほぼ,その有用性についても検証できつつあり,概ね順調に進展しているといえる.しかし,粒子散乱に関しては,単一粒子の解析は出来ているものの,ファンデーションのように凝集した粒子の光性質を予測できるモデルが確立されていない.

Strategy for Future Research Activity

皮膚表面の光挙動を予測するための解析モデルの検証と,ファンデーションのように粒子が凝集した状態にある媒質の光性質を予測できていない.今後は,新たなモデル化を試みると同時に,化粧の仕方により光反射性質はどうのように変わるかについて検討を進める.

  • Research Products

    (2 results)

All 2012 2011

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 美しい肌に向けた化粧粒子デザイン2012

    • Author(s)
      山田純
    • Organizer
      応用物理学会分科会日本光学会
    • Place of Presentation
      東京大学(東京都)
    • Year and Date
      2012-01-20
  • [Presentation] 美肌をつくる熱工学のアプローチ2011

    • Author(s)
      山田純
    • Organizer
      日本機械学会関東支部
    • Place of Presentation
      東京理科大学(東京都)
    • Year and Date
      2011-06-10

URL: 

Published: 2013-06-26  

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