2012 Fiscal Year Annual Research Report
大型自立円筒構造物群の地震時衝突および転倒に対する安全化技術の最適化研究
Project/Area Number |
22360095
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
伊藤 智博 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60347507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新谷 篤彦 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90295725)
中川 智皓 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70582336)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 大型自立円筒構造 / 地震応答 / すべり変位 / ロッキング / 2重円筒構造 / 高粘性流体 / ジャイロシステム / 制振 |
Research Abstract |
本研究では,近年頻発する大規模地震に対し,使用済み核燃料貯蔵容器に代表される大型の自立した2重円筒構造物群の地震時の衝突および転倒を確実に抑制することを目標として,すでに解析的基礎検討により有効性を把握済みの簡便かつ実用的な制振化手法(流体封入およびジャイロスコープの設置)について,それらの効果を実験的にも検証するとともに新たな免震構造についてもその効果を検証し,最適化を行い耐震安全化技術を構築することを目的として実施した. 平成22年度の研究では,2重円筒構造の簡潔な試験体を製作し,小型振動台による加振試験を行い,高粘性流体によるすべり変位制振効果を検証した.その結果,提案した変位制振機構は十分な制振効果を有することを確認した.しかし,一方で応答加速度は増加傾向にあり,流体粘度等において最適化が重要であることを確認した. 平成23年度は,平成22年度に引き続きすべり変位制振効果における2重円筒の偏心が及ぼす影響について,実験と解析両面から検討を行った.その結果,制振効果において偏心は大きな影響を有することが確認できた.また,この偏心依存性を考慮した解析手法を構築した. 平成24年度は,同じ試験体を一部改造したものを用いて,振動台試験によりジャイロスコープによるロッキング運動の抑制効果を検証するとともに,解析によっても制振効果を確認した.制振装置として,外部円筒構造の上部に小型ジャイロスコープを設置した.その際,影響度の高いジャイロの慣性モーメントや回転数をパラメータとした. 平成25年度は,加振装置の故障により遅延した一部の実験を実施するとともに,研究の総括を行った.その結果,すべり変位とロッキングそれぞれの制振手法を連成させた統合的制振化技術の開発がさらに必要であることが判明した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(20 results)