Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 治人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特任教授 (00531849)
馬場 旬平 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (80339118)
中島 達人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特任准教授 (10212086)
リヤナゲ キッシリ 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特任研究員 (40531851)
太田 豊 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特任助教 (50372537)
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Research Abstract |
日本型スマートグリッドの実現形として,需要家端までの情報通信ネットワークを活用して,需要家の分散型電源,可制御・エネルギー貯蔵機器を電力システムの運用・制御体系へ協調を図る情報融合形ユビキタスパワーネットワークの理論構築を行うために,下記の4点について検討した。本研究では,特に,分散型電源,可制御・エネルギー貯蔵機器として,太陽光発電装置,ヒートポンプ給湯機,電気自動車を取り扱う。 1)不確実性を持つ多数台のヒートポンプ給湯機,電気自動車の統計的モデリングと,各機器の利便性を確保しつつ電力システムの周波数制御や短周期電力変動抑制に活用する運転・制御手法を提案した。 2)ローカル給電指令所と中央給電指令所からなる周波数制御システム構成を想定し,統計的モデリングを利用した情報の集約・分配,地域内の制御目的,各機器の制御特性や利用方法の特徴・規模などを考慮した制御構造(階層型,自律分散型,カスケード型,またそれらの協調)や情報通信ネットワークの構成を明確化した。 3)情報通信の規模が大きくなることが予想される需要家機器を利用した配電フィーダの潮流制御について,ケーススタディと簡易的な情報通信試験により,情報通信仕様が制御効果に与える影響を検討した。 4)提案制御手法が機器の利便性に与える影響を実験的に評価するために,太陽光発電装置,ヒートポンプ給湯機,電気自動車それぞれについて,入力(または出力)電力の制御性を有する模擬実験設備の構築を進めた。
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