2011 Fiscal Year Annual Research Report
情報融合形ユビキタスパワーネットワーク実現のための理論構築
Project/Area Number |
22360112
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横山 明彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (30174866)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 治人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特任教授 (00531849)
馬場 旬平 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (80339118)
中島 達人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特任准教授 (10212086)
太田 豊 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特任助教 (50372537)
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Keywords | スマートグリッド / 太陽光発電 / ヒートポンプ / 電気自動車 / 周波数制御 / 制御構造 / 情報通信 / 機器利便性 |
Research Abstract |
日本型スマートグリッドの実現形として,双方向情報通信ネットワークを活用して,需要家側の分散型電源と可制御・エネルギー貯蔵機器の電力システムの運用・制御体系への協調を図る情報融合形ユビキタスパワーネットワークの理論構築を行うために,下記3点について検討した。本研究では,可制御・エネルギー貯蔵機器として,空調用・給湯用ヒートポンプと電気自動車を取り扱う。 1)ヒートポンプについては,実機の制御性能や空調/給湯の機器利便性への影響を考慮した周波数制御/マイクログリッド制御手法を設計した。電気自動車については,蓄電池特性や走行のための充電要求への影響を考慮した周波数制御手法を設計した。また,ヒートポンプ給湯機と電気自動車の制御性能や機器利便性の特徴を考慮した統合的な周波数制御手法や,ヒートポンプ給湯機を太陽光発電による余剰電力に対応させる需給制御手法についても提案した。 2)ヒートポンプ給湯機と電気自動車それぞれについて,周波数制御に貢献できるような入出力電力制御を有する試験装置を設計・構築し,制御性能や効率,周波数制御/マイクログリッド制御時の機器利便性への影響などを評価する試験を継続している。 3)上記の機器の設計・構築と並行して,分散型電源と可制御・エネルギー貯蔵機器を想定したTCP/IPによる通信制御試験を実施し,制御性能への影響評価を行った。さらに,1)の研究に用いた実機特性や多数台導入時の特性,機器利便性などを模擬した周波数ディジタル制御シミュレータを,2)のヒートポンプ給湯機,電気自動車の試験装置と情報通信により連携できるような設計とすることで,総合的な試験を行う準備を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
制御手法については,実機特性を踏まえたシミュレーション検討が進められている。各機器も,総合試験を想定したセットアップが進んでおり,最終年度での試験実施が可能な状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒートポンプ機器については,様々な外部条件の下における特性の把握に引き続き努める。また,周波数ディジタル制御シミュレータに,ヒートポンプ,電気自動車を双方向情報通信で連携させる総合試験を実施するとともに,試験装置によるデモンストレーションなども実施ながら研究成果公表に努める。
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Research Products
(23 results)