2010 Fiscal Year Annual Research Report
呼気分析のための高感度・超低容量赤外ガス分光分析システムの開発
Project/Area Number |
22360135
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松浦 祐司 東北大学, 大学院・医工学研究科, 教授 (10241530)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片桐 崇史 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (90415125)
木野 彩子 東北大学, 大学院・医工学研究科, 教育研究支援者 (30536082)
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Keywords | 呼気分析 / 赤外分光法 / ラマン分光法 / 中空光ファイバ / ガス分光分析 |
Research Abstract |
本研究の目的は,呼気中に含まれる微量成分の検出が可能な装置を開発することである.その方法として,導波機能を有する中空伝送路により構成した高感度かつ超低容量のガスセルを用いる手法を採用し,今年度においては次の2つの事項について検討を行った. 1.中空光ファイバ型ガスセルを用いた分光測定系の最適化 フーリエ赤外分光器と中空光ファイバを用いて構成した分光測定系について,光学系の最適化を行った.ファイバの伝送損失を低減するため,通常は1mm以下の内径のファイバを2-3mmへと大口径化することを試みた.また,柔軟性が得られるように従来のガラスからプラスチックへと母材を変更することを試み,良好な特性の中空光ファイバガスセルの実現に成功した. 2.CRD分光のための超低損失赤外共振器の検討 CRDガス分光システムを構築するために,超低損失中空導波路として,多層誘電体薄膜を内装したものについて検討した.製法としては表面が理想的に平滑であるガラスストリップ表面に,スパッタリング法により多層薄膜を形成し,その後,4つのストリップを精密に組み合わせるというものである.そのために,まず多層膜を形成するための多極スパッタ装置を製作した.そしてこの装置を用いて,ガラスストリップの表面に金属層として銀を成膜した後に誘電体膜を形成することに成功した. なお,震災により当初計画より2ヶ月間延長することにより,上記の成果を達成することが可能となった.
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[Presentation] Hollow fiber-based Raman tweezers2011
Author(s)
T.Katagiri, Y.Morisaki, Y.Matsuura
Organizer
SPIE Conference on Optical Fibers, Sensors, and Devices for Biomedical Diagnostics and Treatment XI
Place of Presentation
San Francisco, USA
Year and Date
2011-01-23
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