2012 Fiscal Year Annual Research Report
シリコン集積センサ構造リポソームインタクト固定化バイオセンサ技術の安定化・高度化
Project/Area Number |
22360144
|
Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
野田 実 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (20294168)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島内 寿徳 岡山大学, その他の研究科, 准教授 (10335383)
山下 馨 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (40263230)
福澤 理行 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (60293990)
寒川 雅之 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (70403128)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | リポソーム / カンチレバーセンサ / 蛍光センサアレイ / インピーダンスセンサ / リポソーム集積デバイス / ターゲット蛋白質 / 固定化 / 誘電緩和 |
Research Abstract |
本年度は本科研最終年度にあたり、申請計画最終部に予定した(1)リポソームカンチレバーセンサ技術の向上と同センサ評価、(2) リポソーム固定化蛍光センサアレイ技術の向上と同センサ評価、そして(3)前年度作製技術を検討したリポソームインピーダンスセンサ(高周波:0.1G-数十GHz帯)の基本特性解析、センサ評価を行い、各々将来に向けてリポソーム集積デバイスセンシング性能向上が図れる有効な結果が得られた。 上記結果として、(1)では静的検出での高感度化を実現しうるカンチレバー歪抵抗変化時の低雑音化が可能なNiCr薄膜歪ゲージの導入とバイオ液滴保持構造の安定化を行い、昨年度のSiゲージに比べ抵抗変化10-100ppmオーダーのより安定した検出が可能となり、リポソームとの相互作用特性が異なるターゲット蛋白質(CABとAβ)のリポソーム固定化カンチレバー上への導入により、歪抵抗経時変化特性が定性的に異なることが分かり、相互作用動特性が検知できると示唆された。(2)では各画素ごとにリポソーム条件(リポソーム種)、バイオターゲット条件(種類)を変化させた蛍光センサアレイデバイス(3x3, 700ミクロン角液滴保持構造)、蛍光像測定解析システムを完成し、全画素同時計測で各画素内546nm波長付近(緑)の蛍光強度解析の結果、2次元蛍光強度プロットにてバイオターゲット種を同濃度とともに十分識別できた。(3)ではセンサ構造の寸法、材料定数に依存するインピーダンス特性を考慮して形成液滴(100nL: 約700ミクロン角)での誘電緩和特性を検出するが、本センサで測定したターゲット蛋白質(CAB)との相互作用によるリポソーム水和水の誘電緩和特性は従来装置構成の開口プローブ法(試験管内溶液中5-7mm径)による同特性の結果を再現できた。即ちセンサデバイスの高周波特性から誘電緩和特性を定量的に検出できた。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(10 results)