2011 Fiscal Year Annual Research Report
協調動作をする複数の機器の同時遠隔無線制御に関する研究
Project/Area Number |
22360152
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
片山 正昭 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授 (60185816)
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Keywords | 情報通信工学 / 無線制御 / 信頼性通信 / 制御工学 / ロボット / 電力線通信 / 可視光通信 / 複数機器制御 |
Research Abstract |
実験に基づく理論解析により,遠隔無線制御系の動作と無線通信路・電力線通信路の性質の関係を明らかにした.実験では,フィードバック制御系として回転倒立振子を,またフィードフォワード制御系として小型台車を採用した.また通信路としては,一般的な無線通信路の他に,周期定常性で特徴付けられる電力線通信路を用いた. 研究により,無線系の特徴を活かし複数の機器が互いに相手の制御情報も受信し利用することで動作の同期を確保することができること,品質に周期性が有る通信路では通信路の周期と制御対象の制御周期との関係が重要であること,周期性通信路と定常通信路を用いた遠隔制御系比較すると,データ通信品質(誤り率等)の優れた回線が必ずしも良い制御品質を実現するわけではないこと,通信誤りがあることを前提に設計を行うことで通信回線の品質劣化による制御品質への影響は大幅に軽減可能であること等を明らかにした. 本研究は,今日まで殆ど研究が行われていない遠隔無線制御系の動作と無線通信回線の性質の関係を明らかにしたものである.遠隔無線制御は,宇宙航空機器制御のような用途だけでなく,工場内産業機器制御やスマートグリッドに代表される広域大規模システム制御にも不可欠である.本研究が明らかにした制御(特に協調動作制御)のための無線通信の必要条件や設計指針,さらに,無線通信回線や電力線通信回線通信の特徴を活かした制御品質向上手法は学術的だけでなく工業的にも意義がある.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に沿って順調に推移している. 平成23年度だけに限っても査読付英文学会論文誌2報,招待講演5報を含む成果を得ることが出来た.
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に従って研究を実施すると共に,無線通信分野だけでなく制御分野での発表も行うことにより多方面からの研究への評価を得るようにする.
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[Presentation] [パネル] 高信頼性無線と高信頼性無線制御が実現できたなら
Author(s)
青柳靖, 川崎邦弘, 貞清一浩, 竹林知善, 田中宏和, 宮下充史, 山本秀樹, 李還幇, 原晋介, 河野隆二, 片山正昭
Organizer
電子情報通信学会 総合大会, AP-2-1, p.SS-18
Place of Presentation
岡山
Invited
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