2011 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク・アウェア・サービス指向型システム構成論に関する研究
Project/Area Number |
22360153
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 豊 京都大学, 情報学研究科, 教授 (00135526)
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Keywords | ネットワーク・LAN / トラヒック / ネットワーキング / 性能評価 / モデリング / ワイヤレス・ネットワーク / マルチホップ / QoS |
Research Abstract |
本年度得られた主な研究成果は次の通りである。 1.マルチホッフ無線ネットワークにおけるTXOP方式のモデル化と性能解析 IEEE 802.11無線LANに準拠したマルチホップ無線ネットワークはネットワークの可用領域を容易に拡張可能であると近年注目されている。しかしスループットに関しては、MACプロトコルにおけるDCF機能のために、大きく減じることが知られている。この対策としてIEEE802.11eではTXOPが採用されているが、本研究ではその性能改善の定量的評価を可能にするため、数理モデルを提案し、性能解析を行った。 2.メッシュ型P2Pビデオストリーミングでは、単一のビデオストリーミングをサブストリーム単位に分割し、データブロックの送信をサブストリーム単位で行うことで性能の向上が図れるが、クライアントノードではこれらサブストリームの同期を取る必要がある。本研究では、全てのサブストリームのデータブロックが揃い次第フォワードを行う待時型同期方式に着目し、ノードのシステム参加,離脱がフレーム再構成に与える影響について理論検討を行った。 3.マルチホップ無線ネットワークにおけるビーコンレス・ルーティング方式の提案と性能解析 マルチホッフ無線ネットワークにおけるルーティング方式で、ビーコンを用いずに、受信ノードの地理的情報のみを活用する方式を提案し、その数理モデル化と性能解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
IEEE Transactions on Wireless Communicationsをはじめとする査読付き英文論文誌に研究成果が6編掲載された。加えて査読付き国際会議会議録に1編、さらに国際会議で4件口頭発表を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果を基に、最終年度を迎え、さらなる進展を図り、成果の取り纏めを行う。
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