2011 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロ駆動機構を持つ針状磁気抵抗効果プローブによる低侵襲・非破壊計測の開発
Project/Area Number |
22360163
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山田 外史 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 教授 (80019786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 敏幸 金沢大学, 電子情報学系, 准教授 (30338256)
柿川 真紀子 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 助教 (10359713)
原田 真市 金沢大学, 医学系, 助教 (90272955)
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Keywords | マイクロセンサ / 巨大磁気抵抗センサ / 針形状プローブ / 駆動装置 / バイオ計測 / 非破壊検査 / 低侵襲 |
Research Abstract |
本年度の研究は,新規の針形状の磁気センサプロープを設計製作し,そのマイクロ駆動機構を検討した。また,低侵襲な生体内磁気計測等の応用を目的に初年度の基礎研究を遂行した。 (1)針状GMRセンサの特性向上ならびに構成の検討 本研究関連の共有特許を持つTDK(株)と共同研究を行い,高感度とアクチュエータでの駆動のため軽量化を達成した。特性の詳細を測定,今後の応用の資料を得た。 (2}針形状プローブのマイクロ駆動機構の検討 針形状プローブを搭載する30mmのストロークを持つリニア駆動の超小形の磁歪アクチュエータを製作し,特性を計測している。スムーズインパクト駆動によるステップ動作を確認した。 (3)低侵襲な生体内磁気検査と電子工学分野でめ応用開発 (1)免疫学的検査法での針状磁気プローブの検討 本研究では,液層での免疫学的検査法への応用を目指して,プラスチックボリマーをウイルスのモデルとした磁気微粒子の付着による周波数特性を計測し,1μm-10μmのポリマー粒子の違いを検出できた。 (2)プリント基板上の電流検出 電子分野への針形状磁気プローブの応用として,高密度プリント基板上の配線電流の値の計測について行った。100μm幅の配線の電流の値を他の配線からのクロストークを10%以内,100μA-1mAまで計測できることが明らかになった。 (3)金属の狭空間中の非破壊検査 金属試験体の溝や穴中のキズを検出するための針状非破壊検査プローブを作成し,高感度でmmメータサイズの溝中のキズ検出を可能であることを検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)針形状プローブの製作について,生体計測,非破壊検査用の各種の専用針形状プローブの製作を行った。これらを実験に供して応用研究を進めている。 (2)針形状プロープを駆動するマイクロ駆動機構を設計製作,実験的にその特性が進められている。 (3)免疫学的検査法での針状磁気プロープをモデル試料により明確に検出できることを示し,国内外の学会ならびに報告した。また,非破壊検査分野において,針形状の磁気プロープの特徴を生かした結果を得た。 以上を通して,ほぼ順調に進んでおり,最終年の結果ならびに情報発信を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
以上を通して,ほぼ順調に進んでおり,最終年の結果ならびに情報発信を行う。その方法として, (1)センサ関連の内外の学会で報告 (2)セミナー等でシーズ技術の情報発信を行う。
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