2012 Fiscal Year Annual Research Report
ライダとレーダの同時観測による雲から地上までの時空間降雪解析
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22360164
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Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
村本 健一郎 石川工業高等専門学校, その他部局等, 校長 (70042835)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤吉 康志 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (40142749)
椎名 徹 富山高等専門学校, その他部局等, 教授 (80196344)
久保 守 金沢大学, 電子情報学系, 助教 (90249772)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 降雪下層大気 / 降雪粒子分布 / 画像計測 / Z-R関係 / 降雪粒子諸特性 |
Research Abstract |
気象レーダは,降水(降雨と降雪)粒子を広範囲にわたりリアルタイムで連続的に観測でき,地上の降水強度を予測するのに用いられている。一般にレーダ反射強度Zと実際の地上の降水強度Rとの関係は,Z-R関係と呼ばれる。この関係は降雨についてはほぼ確定しているが,降雪については確定していないのが実状である。この原因は,降雪粒子の生成過程や諸特性が降雨粒子に比べて複雑で多様であるためである。したがって,降雪の場合のZ-R関係は,全ての種類の降雪に共通でなく,降雪の種類ごとに確定することが現実的である。 本年度は,降雪下層大気と地上降雪粒子観測に分けて実施した。 まず,複数台のシーロメータによる測定データを用いて,上空から地上観測サイトに降下するまでの降雪粒子の空間経路を推定した。2地点の時系列データに対してDPマッチング手法を適用して高度と移動時間の対応付けを行い,中間地点の計測データで検証した結果,2地点間の断面推定は良好であった。降雪下層大気の計測によって,気象レーダと組み合わせて3次元時空間解析が可能となる。 また,高速カメラを用いた降雪粒子の画像計測手法を提案した。高フレームレート・高シャッター速度で撮影した連続5枚の降雪粒子画像で粒子検出および粒子追跡を行った。冬季の観測実験のデータを処理した結果,粒径・落下速度・密度の時系列データを得た。降雪粒子画像計測は,気象レーダと組み合わせて降雪機構の解明に不可欠である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
降雪観測データの収集および時空間解析,画像処理による降雪粒子諸特性の分析が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
観測システムの改良を図り,引き続き降雪観測データを収集する。 各観測システムから得られたデータから,降雪の時空間解析を行う。
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[Presentation] 雲の見方2012
Author(s)
藤吉康志
Organizer
気象学会・極域寒冷研究会
Place of Presentation
札幌
Year and Date
20121003-20121003
Invited
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