2012 Fiscal Year Annual Research Report
団粒化による土の浸透特性を制御した減災・環境対策技術の開発
Project/Area Number |
22360189
|
Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
杉井 俊夫 中部大学, 工学部, 教授 (90196709)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 誠 中部大学, 工学部, 准教授 (50298486)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 不飽和土 / 団粒化構造 / 透水性 / 保水性 / 舗装 / 路盤 |
Research Abstract |
土を団粒構造に改良してマクロポア及びミクロポア構造を作り出すことで透水特性(保水性,透水性)を向上させる技術を、近年の洪水対策やヒートアイランドの防止への適用性に検討することを考えて実験、観測および解析的研究を遂行してきた。得られた主な結果をまとめると大きく3つとなる。 1.団粒構造を有する土の浸透特性の評価:通常の単粒構造と団粒構造の違いを水分特性曲線を求め、新たなモデル化を行い、間隙径分布構造の違いを定量的に評価することで明らかにすることができた。また、炎天下の地盤を想定した室内での照射による暴露試験により、単粒構造と団粒構造の土の蒸発速度と表面温度を計測した。その結果、団粒構造の土の方が、蒸発速度が緩慢であることに加えて表面ひび割れも発生しにくいことが得られた。 2.透水性舗装路盤への適用:「透水性舗装」の効果をより高めるとともに,保水性をも期待できるように路盤を団粒化させることを試みた.大学内に施工された透水性アスファルト舗装の路盤として通常の単粒構造及び団粒構造の2面を施工し、水分センサー及び内部の吸引圧(負の圧力水頭またはサクション)を計測するテンシオメータを設置,降水量および気温を約4か月間計測した.その結果、降雨時及び無降雨時において団粒化によって改良した路盤の方が透水性は高いことがいえ,さらに無降雨時に水分を維持している期間が長いため,舗装上面の温度の抑制にも効果が高いことが得られた. 3.内水氾濫予測と浸水時の交通シミュレーション:歩道、公園などの地盤を団粒化することにより、都市内水が制御できる。合流式下水道が整備されている名古屋市では、降雨時における汚水の直接流出が低下するために、河川の環境保全機能が期待され、内水氾濫予測システムの開発と浸水時の交通シミュレーションを行った。その結果、リアルタイムの浸水予測を行うという数値解析モデルの新たな活用が提示できた。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(9 results)