2010 Fiscal Year Annual Research Report
パーソナル・ヴィークルの共同利用システムの社会導入のためのMM研究
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22360206
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤井 聡 京都大学, 工学研究科, 教授 (80252469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 綾子 筑波大学, システム情報工学研究科, 講師 (80422195)
山本 俊行 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (80273465)
大森 宣暁 東京大学, 工学研究科, 准教授 (80323442)
菊池 輝 東北工業大学, 工学部, 准教授 (00343236)
鈴木 春菜 山口大学, 理工学研究科, 助教 (00582644)
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Keywords | モビリティマネジメント / カーシェアリング / レンタサイクル / TFP / 心理的方略 |
Research Abstract |
本年度は、まず、研究者が集まり、PVのシェアリングシステムについて、どのような研究がなされており、それを踏まえた上で、どのような研究課題があるのかを洗い出す作業から始めた。 その結果、カーシェアリングやレンタサイクルシステムといったPVのシェアリングシステムには、様々な公共性がある(すなわち、社会的な便益をもたらす)ことが改めて確認されると共に、現時点においては、それをどのように利用促進を進めていくかが重要な課題であることが、まず、明らかにされた。 そうした議論を踏まえて、本年はまず、PVのシェアリングシステムとして、観光用ではない、通常の通勤通学を主として目的として設置されたレンタサイクルシステムの導入と、そのプロモーションを企図したモビリティ・マネジメントを推進する実験分析を行った。 この実験では、ある大学キャンパスの最寄りとなっており、そこから自転車で15分~20分程度の場所にある鉄道駅に、レンタサイクルシステムを導入する一方、その利用促進を図るために当該大学の学生教職員、ならびに、当該大学の周辺の住宅地の一般世帯の人々を対象に、TFP技術を活用したコミュニケーション施策を実施することとした。これによって利用が大きく促進されると共に、その加入によって、多くの人々の移動に関わる満足度が向上することを示唆するデータがアンケートにより得られた。したがって、このデータより、利用促進にあたっては、本研究で実施したTFP技術を活用していくことが得策であることが改めて明らかにされた。 その一方、最終的には、今後は、カーシェアリングシステムの普及に対してどのような対策が必要であるのかの議論を展開することを確認した。
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Research Products
(4 results)