2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22360219
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
緑川 光正 北海道大学, 大学院・工学研究院, 教授 (90126285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
麻里 哲弘 北海道大学, 大学院・工学研究院, 助教 (90250472)
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Keywords | 建築構造 / 制振 / ロッキング / 地震応答低減 / 耐震設計 |
Research Abstract |
本研究は,浮き上がりに伴って降伏するベースプレート(以下BPY)を最下層柱脚部に設置したロッキング制振建築構造システムを対象として,未だ解明されていない捩れ応答特性を明らかにし,かつBPY架構の課題を克服するための新たなロッキング構造システムを提案し,解析及び実験により,本構造システムの応用と展開を図ることを目的とする。 1.偏心を有するBPY架構における捩れ応答特性と力学機構 偏心率を変数とした3次元地震応答解析により地震時捩れ応答特性を検討し,BPY modelの捩れ応答に関して,鉛直地震動人力成分の影響はあまり大きくないことを明らかにした。 2.柱中間部浮き上がり許容機構(以下CMU機構)を持つ構造システムの地震応答特性 BPY架構の最下層層間変位角は柱脚固定架構よりも増加する課題に対処するために,最下層にCMU機構を設けたロッキング構造システムを対象として地震応答解析を行い,そのCMU架構の地震応答特性を検討した。また,CMU機構及びそこに併設する鋼材履歴ダンパーを設計し,次年度に実施する静加力実験のためのCMU機構付縮小柱試験体を設計・製作した。 3.初期鉛直張力による自己復元機構を持つ構造システム(以下制御型ロッキング架構)の地震応答特性 BPYを用いないロッキング構造システムとして,構造物自重の代わりにPTワイヤーで初期鉛直張力を導入して架構を初期位置に復元させる制御型ロッキング架構を対象として地震応答解析を行い,この架構の地震応答低減効果を評価した。 4.ロッキング構造システムの非構造部材の耐震性 昨年度検討した浮き上がり部分の設備配管等の保有変形追従性能に対して,上記1~3で対象としたロッキング架構の地震応答時浮き上がり変位がどの程度の値に達するのかを検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の被害調査のために,研究計画に数ヶ月の遅れが生じたが,その後,研究計画の達成に努力した結果,概ね計画通りの成果を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究計画の変更はない。研究を予定通り遂行する。
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Research Products
(13 results)