2012 Fiscal Year Annual Research Report
地震・風外乱に対する空間構造物の包括的な応答制御手法の開発
Project/Area Number |
22360223
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
小河 利行 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (20126270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 知彦 東京工業大学, 理工学研究科, 助教 (70376945)
竹内 徹 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (80361757)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 空間構造物 / 地震時応答 / 強風時応答 / 応答制御手法 / パッシブ制振 / アクティブ制振 / 最適化問題 / 防災技術 |
Research Abstract |
平成24年度の実施計画は,1) 最適化問題を利用した応答制御手法の提案,2) 制振部材を用いた学校体育館の改修および2次部材の損傷制御評価,3) 空間構造物に対応した応答制御技術の体系的整理と耐震・耐風を対象とした包括的防災技術の確立であった。 1)については,形状および剛性分布の最適化問題を応答制御手法として応用することで,新たな応答制御手法の開発を試みた。対象構造物は,矩形平面を有する単層ラチスシェルであり,荷重は静的地震荷重および等分布荷重である。その結果,部材体積の増加を抑えながら,座屈耐力の大きな形状および剛性分布を得ることができた。2)については,地震で被害を受けた体育館を対象として,最適な制振改修構法の提案を行った。まず,ブレースの繰り返し実験により被害状況を詳細に再現し,履歴性状の評価手法を提案した。続いて,一般的な強度型補強および制振部材による補強について検討し,提案した構法による耐震性能および2次部材被害に対する改善効果を検証した。3)では,本研究の最終的な目的である空間構造物に対応した耐震・耐風の双方に対する応答制御手法の体系的整理を行った。ここでは,3年間に行ってきた耐震・耐風に関する研究成果をまとめ,構造部材のみでなく,天井材,屋根材等の2次部材までを対象とした包括的な応答制御手法を提示した。具体的には,応答の制御を最適化問題として扱うことで,また,パッシブまたはアクティブな応答制御手法を確立することで,荷重形式に依存せずに応答を制御することが可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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