2010 Fiscal Year Annual Research Report
建物内外流管での圧力損失発生メカニズム解析に基づく自然通風量予測に関する研究
Project/Area Number |
22360236
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
甲谷 寿史 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (20243173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 俊夫 大阪大学, 工学研究科, 教授 (80182575)
桃井 良尚 大阪大学, 工学研究科, 助教 (40506870)
小林 知広 立命館大学, 理工学部, 講師 (90580952)
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Keywords | 自然換気 / 通風 / 流管解析 / CFD解析 |
Research Abstract |
1) これまでの既往研究の取りまとめ 既往研究で明らかにした捕集流管性状を整理・分析し,学術雑誌(1題),日本建築学会近畿支部(2010.6,1題),日本建築学会大会(2010.10,3題),空気調和・衛生工学会大会(2題),AIVC 2010 Conference (2010.10,2題)に投稿・発表した。 2) 高精度のCFD解析 乱流モデルとして高次の乱流モデルであるLarge Eddy Simulation (LES)による高精度のCFD解析により室内の流管解析を行い,過去の実験値と比較した結果,流出開口より後流での気流・圧力性状をRANS系の乱流モデルに比べて格段に高精度で再現できることがわかった。 3) パワーバランスモデルを用いたエネルギー保存に基づく流管解析 CFD解析結果に基づき流管解析を行い,室内外流管の同定を行い,流管面積形状圧力,パワーの分布性状を把握した結果,エネルギー損失の発生する領域が限られていることが分かった。 4) 室・開口形状とパワー損失係数の検討 種々の室・開口形状のモデルに対しての過去の解析結果を整理し,本年度実施の3)の流管解析を追加した上で,パワー損失及びパワー損失係数の算出を行い,パワー損失係数との間に高い相関が見られる流入気流の拡大を表現するパラメータを提案した。 5) 本年度成果の取りまとめ本年度成果を取りまとめ,空気調和・衛生工学会近畿支部(2011.3,1題)にて発表した。また,2011年度の関連学会で発表するための原稿執筆を行った(日本建築学会近畿支部1題,日本建築学会大会2題,Roomvent2011会議1題)。
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Research Products
(4 results)