2012 Fiscal Year Annual Research Report
ゼロエネルギー建築設計のためのシミュレーション技術の拡充と活用
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22360239
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
宇田川 光弘 工学院大学, 建築学部, 教授 (00133314)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 建築環境・設備 / 省エネルギー / 太陽熱利用 / 太陽光発電 / 室内環境 / 熱負荷 / 冷暖房 / 性能評価 |
Research Abstract |
ゼロエネルギー建築の設計と性能評価にシミュレーションを活用することにより、合理的な設計法、性能検証法を確立することが本研究の目的である。これまで3年間に亘り汎用シミュレーションツールEESLISMを活用するための研究を行っており、今年度は、以下の成果を得た。 1. シミュレーションモデルの拡充、改良と検証 1) 3戸の太陽熱利用改修住宅における約1年間の実測データとシミュレーション結果との比較により、シミュレーションによる再現性を検討した。屋根一体型空気式太陽熱集熱器、集熱器併用太陽光発電パネル、給湯用蓄熱槽、床下蓄熱などシステム構成機器の計算モデルの検討とともに、住宅全体のシミュレーション結果も検討し、実測データを概ね再現できることを検証した。3戸のうち1戸については、ネットゼロエネルギーが達成できることも検証した。2) EESLISMを太陽熱給湯システムの詳細な実測データの再現性についても検討し、太陽熱利用システムの性能予測、システム設計に利用できることを検証した。 2. 設計と性能評価へのシミュレーションの活用についての研究 1) ベトナムのホイアン市に、設計、建設した環境共生建築の実測を行い、熱帯都市におけるゼロエネルギー建築の可能性についてのデータを収集し、シミュレーション方法を検討した。2) 太陽熱利用デシカント冷房システムの計算モデルを作成し、年間の太陽熱利用を図るゼロエネルギーハウスの設計や性能予測についてのシミュレーションの基礎とした。3)ゼロエネルギー建築の空調システム機器として重要なマルチパッケージ型空調機の実運用時の性能を実測し、ヒートポンプのシミュレーションモデルの適用範囲拡充を検討した。4) 日射遮蔽や通風に配慮した低層集合住宅の居住者行動の室内環境改善効果を実測、シミュレーションにより検討し、居住者行動のパッシブ性能向上への効果を検証した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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