2012 Fiscal Year Annual Research Report
真の省エネルギー実現のための合理的な空調設備設計および運用に関する研究
Project/Area Number |
22360245
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
猪岡 達夫 中部大学, 工学部, 教授 (20367668)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 省エネルギー / 外部日除け / 照明 / ヒートブリッジ |
Research Abstract |
真の省エネルギー実現のため最終年度の平成24年度では以下の3つの研究を行った。 1)日除けによる冷房負荷軽減効果の研究:3つの実験を行った。①内ブラインド、外ブラインド、散水付き外ブラインドの比較実験。実験の結果、外ブラインド、特に散水付きの性能が優れていることが立証された。②遮光ネットの実験では、農業用の極めて安価なものであるが、遮蔽係数で0.33~0.43と優れていることが分かった。③屋根の日射遮蔽では、先の農業用遮光シートを二枚重ねで実験をした。結果、日射吸収率換算で0.06と良い性能を示した。本実験では、中小ビルの省エネルギーを研究対象としているが、安価で性能が良い手法を見いだすことができた。外ブラインドは簡単な風対策が必要であるが、これは小規模ビルだから採用できる手法である。 2)照明による省エネルギーの研究:大学の講義時間を利用して、照明にトレペを被せて照度を色々変化させ、黒板やスクリーンの見やすさをアンケートにより調査した。結果、元の照度は1058Lxであるが、トレペで輝度を抑えれば机上面照度が300Lx程度でも何ら問題なく、むしろ元の高照度よりも視認性が良いことが分かった。照明電力を1/3に抑え、かつ、冷房負荷を軽減することで、大きな省エネルギーになることが分かった。 3)鉄板構造のヒートブリッジ:中小ビルの構造として、薄板鉄板で箱型ユニットを作り、これで建物を構築することを考えた。足場が不要で、ユニットも再利用できる方法である。なお、薄板鉄板の熱的弱点を抑えるために、環境ユニットと組み合わせることを考え、この環境ユニットの断熱性と結露の問題を数値実験で解析した。 本研究では、初年度と2年目は、実在する中規模ビルを対象に空調設備的な側面から改善点とその効果の研究を行った。2年目と3年目は、空調設備設計の根幹に係わる熱負荷の軽減に着目した研究を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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