2011 Fiscal Year Annual Research Report
多様化する設計主体と手法に対応する身体性豊かな遠隔地間協調設計メディアの開発
Project/Area Number |
22360251
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
山口 重之 京都工芸繊維大学, 新世代オフィス研究センター, 特任教授 (00029266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲 隆介 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (10198020)
宮里 勉 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (40346119)
城戸崎 和佐 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (30533111)
三村 充 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (70379072)
松本 裕司 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (60379071)
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Keywords | 遠隔地間協同設計 / コラボレーション / 設計メディア / 設計手法 / CAAD |
Research Abstract |
・コラボレーション手法の基礎研究として、ブレーンストーミングにおける発話の制限が創造性に与える影響を見る研究を行った。 ・身体性豊かなメディアを模索するために、触覚による記憶に関する実験を行った。 ・常時接続型の3面のディスプレイを用いたワイドTV会議環境を構築した上で、参加者のネックストラップカメラのにより収集したアウェアネス情報を集約して発信するシステムを開発し、ケーススタディを用いてその効果と改善点を明らかにした。 ・空間の新たな記述方法の開発に関する研究として、映像を用いた行動観察から得たデータを平面図上に視覚表現するシステムを開発した。オフィスをケーススタディとして、新たな行動の記述により、多角的に空間と人間との関わりを分析できることを明らかにした。 ・コラボレーション環境の実験として、6面の頭上ディスプレイを用いた会議環境を構築してその影響を探る実験を行った。会議実験におけ発話記録のテキストマイニングにより、集団創造性への寄与を確認した。 ・センシング技術研究の一環として、赤外線センサを用いて空間内の人間の位置情報をリアルタイムに取得する装置を開発した。行動モニタリング実験を実施し、課題と可能性を明らかにした。同様に画像センシンにより、机上状態を把握するシステムを開発した。 ・その他、コラボレーションの現場であるオフィスにおいて、行動観察調査とヒアリング調査を実施し、空間や情報技術が創造性や心理面に与え影響を調査した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
個別の要素研究は順調に進んでいるものの、総合的なコラボレーション環境や設計メディアに集約する研究が遅れている。とくに、ソフトウェアベースの開発は順調である一方、身体性を考慮したハードウェアの開発に苦労している。
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Strategy for Future Research Activity |
計画当初想定していた技術、特にセンシング技術についてはその進展が早い。もう一度コンセプトに立ち戻って実現方法を一部見直す必要もある。また、遅れているハードウェアの開発については、ロボテクスの専門家に研究助言をいただいてスピードアップする予定である。加えて、これまでの要素研究(実験、調査、プロトタイピング)により得られた知見を整理して活かすことで、より良い成果を得られると考えている。
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