2012 Fiscal Year Annual Research Report
中国都城の系譜とその空間構造の歴史的変容に関する研究
Project/Area Number |
22360252
|
Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
布野 修司 滋賀県立大学, 事務局, 教授 (50107538)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 中国都城 / 空間構造 / 都市組織 / 住居類型 / 店屋 |
Research Abstract |
臨地調査については、東南大学の協力を得ることができ、前年度に行うことができなかった南京について実施した。また、杭州については調査対象としての歴史的街区の改変が大きいことから実施を断念し、当初予定にしていなかったが、四川省成都について臨地調査を実施した。また、店屋、騎楼の起源に関する関心から,四川省のアーケードをもつ集落についての調査を行った。具体的な調査内容は,北京および西安と同様,都市の形成過程,空間構造,各種施設の分布,典型的街区の構成,街路体系,住居類型とその変容が中心である。中国南部については、前年度に引き続いて福州および漳州について補足調査を行った。福州上下杭社区について、また泉州鯉城区、開封旧内城泉州についてそれぞれ1本の論文を執筆,採用された。また、韓国光州で開かれた国際会議(ISAIA)で関連論文を3本発表した。さらに、開封、福州、彰州について論文を投稿、査読中であり、ほぼ予定通りに研究成果を公表しつつある。 この間並行して参加してきた、歴史民俗博物館の特別研究プロジェクト「アジアの都市と建築文化に関する比較研究」の成果として,論文「「転輪聖王」の王都 ─曼荼羅都市の系譜─」を執筆、国立歴史民俗博物館・玉井哲雄編『アジアからみる日本都市史』(山川出版社,2013年3月)として出版することができた。執筆論文は「アジアにおける都市的集住形式の起源とその変容-都市組織と住居類型-」2013年度に刊行される予定である。いずれも本研究の骨格に関わる論文である。総まとめとして、以下の作業は継続した。 A アジアの都城そして中国都城に関する文献・資料の収集とリストの作成、B 地図資料のインヴェントリーの作成(未完)、C 街区組織図の作成,D アジア各都市の街区組織と都市住宅の類型化(未完),E ショップハウスの類型とその分布図の作製(未完)
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|