2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22360255
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
重村 力 神奈川大学, 工学部, 教授 (30116214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三橋 伸夫 宇都宮大学, 工学研究科, 教授 (50229746)
川嶋 雅章 明治大学, 理工学部, 講師 (80130805)
三笠 友洋 神奈川大学, 工学部, 特別助教 (50526407)
田中 貴宏 広島大学, 工学研究科, 准教授 (30379490)
山崎 義人 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 講師 (60350427)
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Keywords | 谷戸 / 生活環境資源 / 減災 / 都市生活文化 / 環境調和型地域計画 / GIS / 環境教育 |
Research Abstract |
1.昨年度標高データを元にGISを用いて作成した「谷戸図」をベースとしつつ、明治期に作成された迅速測図の等高線のトレース作業を行い、過去の地形データと現代の地形データをGIS上で統合し、市街化の進む以前の谷戸の地形と土地利用の状況を図化分析した。こうした作業に加え小字地名の示す範囲について土地宝典と古地図を元に明らかにし、社会的単位性と谷戸の地形的まとまり、土地利用のまとまりについて分析を進め、谷戸の単位性に関する定義の精細化を行った。 2.また谷戸環境の現代的活用が見られる典型数地区を選びだし、神奈川大学を中心に、明治大学、宇都宮大学、兵庫県立大学、神戸大学、広島大学の研究者が協力し、特に横浜市戸塚区舞岡地区及び横浜市緑区新治地区に関して、本年度は主に環境管理と活用の側面に着目し、谷戸の環境管理に関わる市民団体とその活動実態、活動拠点等について整理し、谷戸の現代的活用と管理の実態について分析をおこなった。また保土ヶ谷地区、茅ヶ崎地区(港北ニュータウン)を対象に加え、経年的な市街地変容について明らかにし、谷戸地形をベースとした市街化や開発、計画手法についての分析検証を行った。さらに風・気温・微気象に関しては測定を行い、GIS地図化するとともに、谷戸地形の気象的効果およびその波及範囲や条件について検討した。 3.以上それぞれの調査と分析によって得られた知見を共有討論する全体研究会を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
有効な利活用が見られるモデルとして典型類型を抽出の上、詳細な調査分析を行っているが、今後は若干の類型を加え多角的視点から谷戸の特性評価と計画課題について分析を行う必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度までにまとめた「谷戸」の実態および典型の詳細とその評価を基礎資料としつつ、 下記の各項目についての補完的調査を行いまとめの作業を行う。具体的には1)谷戸管理、2)谷戸の行政的位置づけ、3)谷戸分類、4)谷戸の観察と評価(気象、利活用実態、防災)の項目について整理し、これら調査をまとめた上で、谷戸の特性実態、その評価、地区計画の評価と課題、谷戸の計画指針に関して公開研究会を行う。
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Research Products
(4 results)