2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22360275
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
平田 好洋 鹿児島大学, 理工学研究科, 教授 (80145458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鮫島 宗一郎 鹿児島大学, 理工学研究科, 准教授 (00274861)
松永 直樹 宮崎大学, 工学部, 准教授 (40405543)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | セラミックス / サスペンション / レオロジー / 加圧ろ過 / 動的粘弾性 / 成形体密度 / 圧縮強度 / ガス透過性 |
Research Abstract |
①メデイアン径310 nm のアルミナ粒子を含む水性サスペンションの粘弾性特性、②加圧ろ過法で作製したアルミナ仮焼体の圧縮変形挙動、③アルミナ仮焼体のガス透過性、④二粒子系炭化ケイ素サスペンションのレオロジーと加圧ろ過特性、について実験を行った。主たる結果を示す。①については、アルミナに対して分散剤のフェニルアラニンを0-8 mass %添加した。フェニルアラニンの量が増加すると高温まで粒子の分散性が維持され、粒子の凝集が阻害されることがわかった。②については、空隙率40% 程度の仮焼体の粒界面積が増加すると、圧縮強度が増加することが実験的にまた理論的に明らかとなった。③のアルミナ多孔体の水素透過係数は二酸化炭素や窒素の透過係数よりも高いことがわかった。細孔のサイズ/ガス分子の平均自由行程の比が小さいと透過係数は増加する傾向が見られた。④については、30 nm炭化ケイ素粒子を800 nm炭化ケイ素粒子へ混合すると、(1) サスペンションのレオロジーがニュートン流動からビンガム流動へ変化すること、(2) 加圧下での粒子の分散状態から凝集状態への相転移が低圧で起こること、(3)成形体密度が低下すること、が明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
分散剤を含むアルミナサスペンション及び成形体の粘弾性の測定と解析、②作製した成形体の圧縮強度とガス透過性の測定、③二粒子系炭化ケイ素サスペンションの流動性とろ過特性について、情報を収集できた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は最終年度となる。当初の計画のとおり、より実際的な炭化ケイ素―アルミナーイットリア三成分系のセラミックスをコロイドプロセスとホットプレス法で作製する。その微構造とガス透過性の関係を明らかにする予定である。
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Research Products
(8 results)