2012 Fiscal Year Annual Research Report
加速器を用いた光子誘起陽電子消滅法による非破壊材料評価法の開発
Project/Area Number |
22360297
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
豊川 弘之 独立行政法人産業技術総合研究所, 計測フロンティア研究部門, 主任研究員 (80357582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榊 浩司 独立行政法人産業技術総合研究所, エネルギー技術研究部門, 主任研究員 (20392615)
平 義隆 独立行政法人産業技術総合研究所, 計測フロンティア研究部門, 研究員 (60635803)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 電子陽電子対生成 / 電子加速器 / 電子蓄積リング / 水素吸蔵 / 水素脆性 / 陽電子消滅法 / Sパラメータ / 陽電子寿命測定 |
Research Abstract |
昨年度に行った陽電子寿命測定(Photon-induced Positron Annihilation Lifetime Spectroscopy; PiPALS)の実験結果を詳細に解析するとともに、陽電子消滅ガンマ線の輸送に対してモンテカルロシミュレーションを行った。また、シンチレーション検出器内における光子の輸送に対するモンテカルロシミュレーションコードを開発し、検出器内での散乱に起因する時間分解能を見積もったところ約60 psecであった。この値は実験的に得られた時間分解能88 psecのかなりの部分を占めており、検出器素子を小さくすることで、時間分解能を数10%向上できることが分かった。そこで、BaF2よりも高密度で、かつ発光波長がより可視域に近いシンチレータ(Yb添加セラミックシンチレータ)を用いたPiPALSシステムを試作し、寿命測定が可能であることを確認した。これによってシステムの時間分解能を70 psec以下とすることが可能であることが分かり、PiPALSを用いて、金属試料の陽電子消滅寿命測定が可能であることを確認した。以上の研究によって、昨年度に190 psecと見積もった鉛の陽電子消滅寿命は、実際は194±15 psecであることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)