2010 Fiscal Year Annual Research Report
衝撃エネルギー下でのマグネシウム合金の変形挙動の解明と高歪速度加工の可能性探求
Project/Area Number |
22360308
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
外本 和幸 熊本大学, 衝撃・極限環境研究センター, 教授 (70199462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 昭寿 崇城大学, 工学部, 助教 (60433017)
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Keywords | マグネシウム / 衝撃エネルギー / 爆発加工 / 高歪速度 / 変形挙動 / 材料加工 |
Research Abstract |
平成22年度は、衝撃エネルギー下での高速変形(成形)装置の試作と現象を直近で観測可能なシステムの構築を行った。あわせて、いくつかのMg合金について爆発圧着実験を実施して、接合可能条件について検討することを行った。 まず前者の高速成形実験に関しては、汎用Mg合金AZ31などに関していくつかの条件で型成形実験を実施し、変形の状況・特徴などを明らかにすることを行った。さらに光ファイバーを利用した爆発ピット内の近接撮影装置を新しく構築して、微小領域での変形過程観測を行うための光学計測実験を実施する体制を整えることを行った。現象撮影のタイミングが難しく、良好な撮影はまだできていないが、今後継続して光学計測実験も実施する計画である。 後者の爆発圧着に関しては、いくつかの材料との爆発圧接実験を実施した。一般にMgは融点が低いとともに活性も高いために溶融・反応を生じやすいので、接合条件範囲が限られてしまうことが知られた。これを改善するために、特殊な水中衝撃波を利用した接合法を利用することによって薄板材料を接合する実験を行って実際に比較的容易に接合可能であることが示された。さらに接合条件を定量的に明らかにすることを狙って、汎用ソフトとしてよく知られているAutodyn-3dを導入し、数値解析に基づいて接合条件を明らかにできる体制を整えた。
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