2012 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトナノコロイドの特性評価に立脚した分離操作の超精密制御
Project/Area Number |
22360322
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
入谷 英司 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60144119)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片桐 誠之 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (00345919)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ソフトナノコロイド / 分離 / 超精密制御 / 限外濾過 / 濾過ケーク / 圧縮変形 / 脱液挙動 / 濾過抵抗 |
Research Abstract |
本研究では、生体高分子、ハードナノ粒子凝集体などのソフトナノコロイドの分離操作の超精密制御を実現するため、ソフトナノコロイドの特性評価法を確立し、それに基づき複雑な分離メカニズムを解明して、最適な分離手法、装置や操作の設計のための指針を得ることを目的とする。本年度は、平成22,23年度に引き続き、本研究で開発したシングル階段状圧力増加定圧限外濾過試験法により、ソフトナノコロイドで構成される濾過ケークの特性値を求め、これに基づいて種々のソフトコロイドの脱液挙動および圧縮変形挙動の推算を検討した。シングル階段状圧力増加定圧濾過試験は、1度の濾過試験で極低圧から高圧に至る広範囲の圧力における平均ケーク比抵抗を求めることが可能な試験法であり、昨年度まで検討してきたウシ血清アルブミン(BSA)だけでなく、ミオグロビン、リゾチーム、ヘモグロビン、γ-グロブリンといった様々なソフトコロイドにも適用できることが明らかとなり、また溶液濃度、pH、塩濃度といった溶媒環境が濾過性に与える影響についても重要な知見を得ることができた。取得したデータから、濾過圧力と濾過抵抗との関係がわかるため、種々の条件での変圧変速濾過を想定し、濾過挙動の推算を行った。濾過圧力を連続的に増減させた場合だけでなく、ステップ状に増減させた場合においても計算値は実験値と良好に一致することが確認され、本手法により複雑な動的挙動を示すソフトコロイドについて分離操作の超精密制御のための指針を得ることが可能である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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