2012 Fiscal Year Annual Research Report
傾斜計を用いた二酸化炭素地下貯留の高精度モニタリング法
Project/Area Number |
22360377
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松木 浩二 東北大学, 環境科学研究科, 名誉教授 (10108475)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 清敏 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (50261590)
木崎 彰久 東北大学, 環境科学研究科, 助教 (60344686)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 二酸化炭素地下貯留 / 流体流動 / 地表面傾斜量 / 高精度モニタリング / 逆解析 / 多孔質弾性体 / 弾性定数 / 圧力容器 |
Research Abstract |
来待砂岩の多孔質弾性パラメータ(排水ヤング率(E),非排水ヤング率(Eu),排水ポアソン比(ν),非排水ポアソン比(νu),排水体積弾性率(K),非排水体積弾性率(Ku),多孔質弾性パラメータH,スケンプトンのB値,排水剛性率(G),非排水剛性率(Gu),多孔質弾性パラメータR およびBiot-Willis係数αを測定・算出し,多孔質弾性パラメータの封圧や間隙水圧依存性を明らかにした。 封圧依存性を評価するため,間隙圧を5MPaに固定し,封圧(有効応力)を7MPaから40MPa(2MPaから35MPa)まで増加させたところ,E,Eu,ν,νu,K,KuおよびHは,封圧の増加に対して非線形的に増加し,Bは封圧(有効応力)の増加に対して非線形的に減少した。すなわち,封圧(有効封圧)が約15MPa (10MPa)までは封圧(有効応力)依存性が大きく,それ以上では封圧(有効応力)依存性が小さい。また,G,Gu,R およびαに関しては,用いた多孔質弾性パラメータの封圧(有効封圧)依存性に応じて,上記と同様に封圧(有効封圧)の増加に対して非線形に増加するかほぼ一定(R)であった。 間隙圧依存性を評価するため,封圧を40MPaに固定し,間隙圧を5MPaから25MPaまで増加させたところ,どの多孔質弾性パラメータも顕著な変化は無かった。間隙圧を一定にし,封圧を変化させた場合にも,多孔質弾性パラメータの変化が顕著でなかったことから,多孔質弾性パラメータは有効応力依存性のみで整理できる。すなわち,多孔質弾性パラメータ(y)(Rを除く)は,有効応力の増加にともないある応力レベル(本研究では約10MPa)までは顕著に増加あるいは減少するが,それ以上の応力レベルではその傾向は顕著でなくなるので,y=a+b(1-e**(-σeff/10))で記述できる。ここで,aおよびbはパラメータで異なる定数。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)