2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22360381
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
水永 秀樹 九州大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (40226246)
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Keywords | 物理探査 / 電磁探査 / モニタリング探査 / 流体可視化 / 地熱探査 / EOR |
Research Abstract |
流体流動電磁法は、地熱流体や石油・天然ガス等の地下流体の流動に伴って生じる電磁気現象に着目した研究代表者オリジナルのモニタリング探査法である。流体流動電磁法により、地下の資源流体の可視化が可能になれば、地熱流体を含む地熱貯留層の直接探査や、石油の強制回収(EOR)法などへの応用が可能となる。この流体流動電磁法を用いて地下流体の可視化を行うためには、電場2成分と磁場3成分を同時に測定できる小型の計測装置が必要である。そのため、平成22年度にはMIセンサによる3軸磁場センサを作成し、スタンドアローンで電場2成分と磁場3成分を同時に計測できる小型の計測ボックスを試作した。また、流体流動によって生じる電磁場応答を計算するため、点電流ソースによって生じる電磁場を計算するプログラムを開発した。 流体流動電磁法を用いてリアルタイムで地下流体の流動方向をモニタリングするためには、多点で同時に電磁場データを連続測定し、その測定データを測定本部まで伝送して1箇所で収集・記録する必要がある。そのため、平成23年度には前年度に試作した計測ボックスを改良して、ネットワーク経由で計測ボックスを制御して測定データを測定本部に伝送できるようにするための基礎研究を実施した。まず、無線によるネットワークに使用するXbeeの評価ボードを使って、センサネットワークの基礎的な実験を室内で行った。これにより、無線ネットワークによる伝送距離や必要な消費電力等を見積もることができた。これらの基礎実験を踏まえて、センサネットワーク機能を付加した試作機を設計し試作した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
センサネットワーク機能を用いた試作機の設計に手間取り、試作機を複数台製作することができなかった。そのため、当初の目的である多点での測定実験を実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
必要な機材や材料は既に揃えているので、早急に複数台の試作機を完成させ、室内実験および野外実験を実施する予定である。
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Research Products
(1 results)