2012 Fiscal Year Annual Research Report
複雑食物網の構築・解析による生物群集維持機構の解明
Project/Area Number |
22370012
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
近藤 倫生 龍谷大学, 理工学部, 准教授 (30388160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 裕樹 龍谷大学, 理工学部, 実験助手 (60455227)
丸山 敦 龍谷大学, 理工学部, 講師 (70368033)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 食物網 / 複雑ネットワーク / 生物群集 / 琵琶湖 / 生物多様性 / 代謝 |
Research Abstract |
本研究では、(1)不確かな情報をもとにして詳細な食物網構造とその動態への影響を評価する新しい手法を提案し、(2)それを利用することで、詳細食物網解析に足る琵琶湖水系の魚類食物網構造とその特徴を明らかにし、(3)数理モデルを利用した動態解析を通じて、生物種間相互作用ネットワークの視点から多種共存の機構を明らかにすることを目的としている。 本年度は、胃内容物試料解析結果をもとに、琵琶湖生態系における魚類を中心とした定性的食物網構造の推定を行った。また、魚類の代謝速度測定を通じて、定量的食物網構築に利用する相互作用強度に関する基礎的情報を得た。さらに、漁業統計に基づく生物量推定をおこなうことで、各生物種のバイオマスに関する基礎的情報も得た。 また、琵琶湖産魚類の窒素・炭素同位体比データから、MCMC法による食性解析を試み、各種が沿岸/沖帯食物連鎖にどの程度依存しているかを推定した。この中には、既存の食性情報が極めて少ないビワマスなども含まれる。 種間相互作用の異質性や多様性が生物群集の動態に及ぼす影響に関する理論研究をおこなった。これをもとに、捕食-被食関係のみならず、相利関係・競争関係をも取り入れた生物群集動態モデルを構築・解析し、種間相互作用の多様性が生物群集の安定性に寄与すること、さらにこの安定化効果によって正の複雑性ー安定性関係が生じることを発見し、Science誌において発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(30 results)