2012 Fiscal Year Annual Research Report
核ー細胞質間輸送系を介したオーキシン応答の制御機構
Project/Area Number |
22370018
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
深城 英弘 神戸大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80324979)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | オーキシン / 核ー細胞質間輸送 / シロイヌナズナ / マイクロRNA / 遺伝子発現 / 側根形成 |
Research Abstract |
オーキシンは植物の成長・発生にとって最も重要な植物ホルモンの一つである。植物のオーキシン応答は、オーキシンの生体内分布の調節と遺伝子発現制御に基づくことが示されているが、その全貌は明らかにされていない。これまでシロイヌナズナ側根欠失変異体slrのサプレッサー変異体suppressor of slr1 (ssl1)/hasty (hst)の研究により、側根形成開始におけるSLR/IAA14-ARF7/19を介したオーキシン応答にHASTY (HST)/exportin-5を介した核-細胞質間輸送系が機能することが遺伝学的に見出された。そこで本研究は、核-細胞質間輸送系を介したオーキシン応答の制御機構を明らかにすることを目的として、HSTの機能解析、HSTの標的と考えられる低分子RNA因子の同定、およびオーキシン応答における他の低分子RNA関連因子の解析などを行なった。その結果、1)ssl1/hst変異によるslr変異体の側根欠失表現型の抑圧がARF7/19を介したオーキシン応答に依存すること、2)マイクロRNA合成に関わるDCL1, HYL1, SEの変異がslr変異体の側根欠失表現型を部分的に抑圧すること、3)ssl1/hst変異によって発現量が変動するマイクロRNAのうちmiR319とその標的遺伝子であるTCPファミリーのメンバーがssl1/hst変異によるslr変異体の側根欠失表現型の抑圧に関与する可能性があること、4)核膜孔複合体因子AtTPRの変異がslr変異体の側根欠失表現型を部分的に抑圧することを示した。これらの結果から、オーキシンを介した側根形成開始の制御に、核-細胞質間輸送系および低分子RNAによる機能が深く関わることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] GNOM/FEWER ROOTS is required for the establishment of an auxin response maximum for Arabidopsis lateral root initiation.2013
Author(s)
Okumura, K., Goh, T., Toyokura, K., Kasahara, H., Takabayashi, Y., Mimura, T., Kamiya Y. and Fukaki, H.
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Journal Title
Plant Cell Physiol.
Volume: 54
Pages: 406-417
DOI
Peer Reviewed
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