2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22370020
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
出村 拓 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (40272009)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 細胞壁 / オルガネラ / キシラン / リン酸化 / セルロース |
Research Abstract |
(1) セルロース合成酵素複合体の同定と機能解析:23年度に引き続き、セルロース合成酵素複合体の同定を進めた。TED6/CesA7複合体との結合特異性をプルダウンアッセイ、イーストツーハイブリット(Y2H)解析、BiFC法によって確認する計画だったが、TED6タンパク質の細胞内局在に関する基礎情報の収集を目的として、TED6-YFPを発現するシロイヌナズナを作出し、共焦点レーザー顕微鏡等による詳細な局在解析を行った。その結果、これまでに報告のあるCesA7の局在パタンとは異なり、二次細胞壁形成時のみに二次細胞壁直下に局在することが分かった。このことからTED6とCesA7とは異なる輸送経路で二次細胞壁肥厚領域に運搬されることが示唆された。 (2) キシラン合成酵素複合体の機能解析:23年度に確立したキシラン合成酵素活性測定法を用いて、キシラン合成酵素の候補遺伝子の発現量を改変したタバコBY-2培養細胞の解析を行うことを計画した。このために、シロイヌナズナですでにキシラン合成に関与することが示されているキシラン合成酵素のタバコホモログの培養細胞における発現様式を解析し、いずれも二次細胞壁形成に伴って発現上昇することなどを確認した。 (3) VND7の機能制御機構の解析:VND7がリン酸化により翻訳後調節を受けていることを23年度に見出した。そこで、今年度は、このリン酸化がVND7の機能制御にどのような影響を及ぼすか、多方面から解析した。その結果、VND7のリン酸化がVND7の転写活性化能を上昇させることが示唆された。また、VND7のリン酸化にMAPキナーゼが関わる可能性を示す結果が得られた。 (4) 新規制御遺伝子候補の機能解析:共発現遺伝子の発現解析と機能解析を継続し、4つのAP2型転写因子が一次細胞壁の形成に関わるセルロース合成酵素遺伝子の発現を正に制御することを示した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)