2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規AKT特異的ユビキチンリガーゼによる細胞死制御機構の解明
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22370046
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
野口 昌幸 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (40359477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水津 太 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 講師 (90431379)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | NS1 / AKT / TCL1b / シグナル伝達 |
Research Abstract |
私たちの研究室では、細胞死の制御の要であるセリンスレオニンキナーゼAKTの活性化機構について特にその結合分子による活性化の修飾機構についての研究を進めている。我々は、同定したAkt結合因子であるインフルエンザの機能蛋白であるNS1( Non-structual protein 1)ならびにprotooncogene TCL1bならびにその機能解析を進めることとした。まず、インフルエンザウイルスがコードするNS1蛋白がAKTシグナル伝達系の修飾機構を制御することにより、インフルエンザウイルスの感染における病態を人為的に修飾し、治療に役立てる可能性について明らかにすることを目的として研究を進めた。NS1は宿主細胞の細胞死制御の要の分子であるAKTと結合し、さらにその活性を促進すること、の活性を制御することで、宿主細胞におけるインフルエンザウイルスの増殖であるAKTシグナル伝達系の修飾機構を制御することにより、インフルエンザウイルスの感染における病態を人為的に修飾し、治療に役立てる可能性について明らかにすることができた。 protooncogene TCL1bに関しては細胞死要の分子であるAKTとの結合、活性化の増強、さらにbioinformaticsを用いた解析による推計学的に優位な相同性、transgenic mouseにおいて致死的なangiosarcomaが発症することを確認した。また、比較的まれな疾患であるヒトangiosarcomaにおいて、TCL1Bならびにリン酸化Aktが活性化されていること、他のヒト悪性腫瘍においても同様な結果であった。さらに、TCL1b由来のAkt阻害性ペプチドを用いてsarcoma細胞の増殖を抑えることが確認でき、protooncogene TCL1bが原因としてばかりでなく、治療にも役に立つ可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)