2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22370050
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
横田 崇 金沢大学, 医学系, 教授 (50134622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小出 寛 金沢大学, 医学系, 准教授 (70260536)
赤木 紀之 金沢大学, 医学系, 助教 (70532183)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ES細胞 / 自己複製 / Dax1 / Oct3/4 / Esrrb / LRH1 |
Research Abstract |
マウス初期胚より樹立された胚性幹細胞(ES細胞)は、培地にサイトカインLIF(白血病阻害因子)を添加しておくことで、多分化能を維持したまま自己複製する幹細胞株である。マウスES細胞ではLIFの下流で機能する転写因子群がネットワークを形成し、自己複製を制御している。最近の研究から、エピジェネティックな制御やクロマチン構造の変化、細胞増殖制御機構なども重要な役割を担っていることが分かってきた。本年度は、ES細胞における転写因子ネットワークや細胞増殖制御機構の解析を遂行した。 転写因子ネットワークの解析としてDax1に着目している。Dax1と相互作用する因子として、Esrrbを酵母two-hybrid法により同定した。EsrrbはDax1のLXXLLモチーフに結合し、一方Dax1はEsrrbの転写活性化領域とリガンド結合領域に結合した。これにより、Dax1はEsrrbの転写活性化能を抑制的に制御することを見出した。Dax1、Esrrb、Oct3/4の三者間の相関関係を解析したところ、競合的に複合体を形成しており、Dax1はEsrrbもしくはOct3/4に結合することで、その機能を阻害している可能性を見出した。 細胞増殖制御機構の解析としてLRH-1を解析した。この因子をノックダウンすると、サイクリンE1 とE2F1の発現量の低下と増殖能の低下が観察された。またE2F6の過剰発現によってE2F1の機能を阻害すると、サイクリンE1 mRNAの発現量やサイクリンE1プロモーターの活性の低下が観察され、そのプロモーター活性はE2F1の過剰発現によって上昇した。さらに、ビオチンDNA-プルダウンアッセイやクロマチン免疫沈降法から、E2F1がサイクリンE1プロモーターに結合していることを示した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)