2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22370051
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
嘉村 巧 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40333455)
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Keywords | ユビキチン / タンパク質分解 |
Research Abstract |
ユビキチン・プロテアソーム系を介したタンパク質分解が様々な生命現象に重要な働きをしていることが明らかになり、注目を集めている。現時点までに、基質特異性を決めるユビキチンリガーゼ(E3)の研究、中でも哺乳類Cullin型E3の研究が盛んに行なわれてきているが、出芽酵母Cullin型E3の機能解析はあまり進んでいない。出芽酵母にはCdc53、Cul3、Cul8の3種類のCullinが存在するが、最近われわれはCdc53型E3(SCF複合体と呼ばれている)の活性制御因子Lag2を発見し報告した。そこで本課題では、Lag2によるSCF複合体の活性調節の更なる解析、および現在までにほとんど明らかにされていないCul3およびCul8型E3の機能解析を進めている。Lag2がユビキチン様小分子であるRub1修飾を受けること、さらにはDcn1がこの修飾を制御していることを明らかにした。ユビキチン修飾と同様にRub1修飾も標的タンパク質のリジン残基を介して起こることが知られている。Lag2には31個のリジンが存在するのでそれぞれのリジンをアルギニンに置換した変異体を作製し、出芽酵母に1発現させ、どのリジンがRub1修飾を受けるのかを同定中である.さらには、Lag2に対するRub1修飾のSCF複合体への影響を解析中である。出芽酵母Cul3およびCul8型E3に関してはこれらの構成因子を生化学的に調べ、基質候補を検討中である。
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