2013 Fiscal Year Annual Research Report
イムノモジュレーションを用いた植物細胞膜タンパク質の網羅的機能解析
Project/Area Number |
22380065
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
鈴木 義人 茨城大学, 農学部, 教授 (90222067)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 膜タンパク質 / 一本鎖抗体 / イムノモジュレーション |
Research Abstract |
タバコの葉から調製した膜タンパク質によって濃縮した抗体提示ライブラリーのランダムな導入によって得られたシロイヌナズナ形質転換体をランダムに選び,ゲノムDNAを調製した。これらをテンプレートとして導入遺伝子を増幅し,想定される一本鎖抗体のサイズのDNA断片が得られるラインを選択した。抗体遺伝子をファージミドベクターに導入後,大腸菌において抗体を生産させた。これを用いて,シロイヌナズナから調製したタンパク画分を用いてウェスタンブロットを行った。昨年度と合わせて,約30ラインについてタンパク質調製を行い,また,抗体はファージ提示型および可溶性のc-myc tag付加型として調製したが,いずれも明瞭なバンドを検出することは出来なかった。また,矮小などの形質が見られたラインの後代の種子採取を継続したが,種子が得られたもののなかで,後代に形質が伝達されたものはほとんど無く,伝達されたものからは一本鎖抗体遺伝子が検出されず,突然変異によるものと考えられた。 一方,サイトカイニン生合成の鍵酵素であるイソペンテニルトランスフェラーゼに対する抗体を,植物小胞体において発現すべく,バイナリベクターに導入した。常法によってシロイヌナズナに導入を行った。これまでに形質転換マーカーにポジティブな植物ラインが複数得られたが,今のところ形質に関する目立った変化は認められていない。また,予備的に内生サイトカイニンの含量を測定したが,野生型と有意な差が認められていない。未だ、十分な量の分析材料を得るに至っていないため,今後,材料収集後に更に分析を行う必要があると考えている。また,サイトカイニンの含量変化は,培養時の分化制御などに形質変化が現れる可能性が考えられるため,形質については,培養時のサイトカイニン添加濃度と分化誘導を精査するなど,詳細な解析が必要であり,今後の課題である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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