2012 Fiscal Year Annual Research Report
トリプトファンの肝タンパク質合成促進機能の解析と摂取の有効性・安全性の評価
Project/Area Number |
22380071
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
吉澤 史昭 宇都宮大学, 農学部, 教授 (10269243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蕪山 由己人 宇都宮大学, 農学部, 教授 (20285042)
橘 哲也 愛媛大学, 農学部, 准教授 (80346832)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アミノ酸 / トリプトファン / 肝タンパク質合成 / 脳・神経 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
Trpが有する肝臓のタンパク質合成促進作用の詳細を知ることを目的として、Trp投与が肝臓に与える影響をプロテオミクス的手法、メタボロミクス的手法を用いて解析した。絶食ラットにTrp (135mg /100g 体重) を経口投与し、3時間後に肝臓をプロテオーム解析およびメタボローム解析に供した。プロテオーム解析の結果から、Trp投与でオルニチンアミノトランスフェラーゼ (OAT)の発現が減少することが示された。OATはオルニチン (Orn)の分解を介する酵素であり、組織中のOrn濃度を制御している。また、血中のOrn濃度がTrp投与によって増加していたことから、Trp投与によるOATの発現減少によって血中Orn濃度が上昇したと考えられる。さらに、メタボローム解析の結果から、Trp投与で肝臓においてもOrn濃度が増加していること、Ornからオルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)を介して始まるスペルミン(Spm)合成経路が活性化されSpm濃度が上昇していることが明らかになった。Spmは細胞増殖に関わるポリアミンであることから、Spm濃度の上昇がTrpの肝臓でのタンパク質合成の促進作用に関係していると考えられる。以上のことから、TrpがOATの発現抑制により肝臓中のOrn濃度の上昇を招き、ODCの活性上昇を介してSpm合成を促進し、肝臓でのタンパク質合成を促進している可能性が示唆された。さらに、Trp投与がラットの行動、ストレス状態、不安行動に与える影響を調べるために、Trp (720mg /100g 体重)を経口投与し、投与後24時間の自発運動量、摂食量、飲水量、投与24時間後の血中コルチコステロン濃度を測定し、合わせてオープンフィールドテスト、エレベイテッドプラスメイズテストを実施した。いずれの項目にも変化は見られず、Trp投与の悪影響を観察することはできなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)