2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22380083
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
奈良 一秀 東京大学, 新領域創成科学研究科, 准教授 (60270899)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 菌根 / 物質循環 / 土壌 |
Research Abstract |
森林に生育する樹木のほとんどの細根には菌根菌が共生し、樹木が必要とする養分のほとんどを菌根菌が供給している。一方、その代償として、樹木は光合成産物の約2割を菌根菌に供給している。このため、菌根菌の菌糸と樹木の細根は、地上部の落葉を遥かに上回る有機物を毎年土壌中に供給していると考えているものの、その分解過程についてはほとんど分かっていない。菌根菌を含めた樹木細根系という大きなカーボンシンクの動態は、森林の物質循環だけでなく、地球規模の炭素動態を考える上でも明らかにしなければ行けない課題であると考えられる。そこで本研究では、菌根や菌糸体がどのような微生物によって、どれくらいの速度で分解されるのか、分解過程でどれくらいの養分がどのようにして再利用されるのかなど、樹木細根系の物質循環に関する重要な学術的知見を得ることを目的とする。本年度は、樹木の菌根をメッシュバッグにつめて森林土壌中に埋設し、分解過程を追跡調査している。乾燥重量や養分含量、安定同位体比などの分析を進めている。また、次世代シーケンサーを用いた分解微生物の同定手法の検定を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に一部の修正点はあるものの、基本的には当初の予定どおりに研究を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
予定している研究項目を粛々と実行する。
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[Journal Article] Extensive gene flow over Europe and possible speciation over Eurasia in the ectomycorrhizal basidiomycete Laccaria amethystina complex2012
Author(s)
Vincenot, L., Nara, K. Sthultz, C. Labbé, J. Dubois, M.P., Tedersoo, L., Martin, F. Selosse, M.A.
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Journal Title
Molecular Ecology
Volume: 21
Pages: 281-299
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Ectomycorrhizal fungal communities associated with Masson pine (Pinus massoniana Lamb.) in Pb-Zn mine sites of central south China2012
Author(s)
Huang, J., Nara, K., Lian, C., Zong, K., Peng, K., Xue, S., Shen, Z.
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Journal Title
Mycorrhiza
Volume: 22
Pages: 589-602
DOI
Peer Reviewed
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