2013 Fiscal Year Annual Research Report
家畜に流産をおこす病原体の臓器向性を規定する体内伝播様式の解明
Project/Area Number |
22380158
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
高島 康弘 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (20333552)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高須 正規 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (00503327)
大屋 賢司 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (50402219)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 胎盤 / トキソプラズマ / 家畜 |
Research Abstract |
動物や人間に流産をおこす病原体の多くはいったん母体に感染し、母体血流中の細胞(白血球)にのって胎盤・胎児へ侵入する。したがって母体から胎児への垂直感染が成立するには、母体血流中の感染白血球が胎盤に流入後に胎盤組織にとどまる必要がある。すなわちこれらの病原体が母体から胎児へと侵入する過程で以下の現象が起こるものと考えられる。①母体に感染が成立することで母体由来の炎症性サイトカインが血流にのり胎盤に流入、②炎症性サイトカインの影響により胎盤表面で感染白血球の付着を助ける接着分子が発現、③母体血流中の感染白血球が胎盤表面に接着し垂直感染が成立 。本研究でマウスを用いて上記の過程を検証したところ、生体内では培養細胞系とは異なった現象が起こっていた。すなわち、母体由来のサイトカインが胎盤に流入した場合であっても、母体血流に直接さらされている胎盤の最表層においては接着分子の発現が起こらなかった。また必ずしも胎盤において他臓器に比べて感染白血球がとどまりやすいわけでもなかった。母体血流に直接触れない第二層以下の細胞には接着細胞の発現がみられたため、最表層の部分的剥離が病原体の垂直感染に大きな役割をもつものと考えられる。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|