2012 Fiscal Year Annual Research Report
腸管の蠕動発現メカニズムの究明:各種ノックアウトマウスを武器とした新たな展開
Project/Area Number |
22380159
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
小森 成一 岐阜大学, 応用生物科学部, 名誉教授 (70195866)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海野 年弘 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (90252121)
北澤 多喜雄 酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (50146338)
飯野 哲 福井大学, 医学部, 教授 (40242854)
松山 勇人 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (80345800)
棚橋 靖行 京都産業大学, 公私立大学の部局等, 助教 (60582418)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 消化管 / 蠕動運動 / ノックアウトマウス / コリン作動性神経 / カハール間質細胞 / ムスカリン受容体 / 受容体サブタイプ / 神経筋伝達 |
Research Abstract |
本研究では、腸管の蠕動発現メカニズムを解明し、その分子機構のモデルを構築する一環として、1)蠕動の発現とその周期性、持続性、および輪走筋と縦走筋の協調性におけるアセチルコリン(ACh)受容体サブタイプ(M2とM3)ならびにカハール間質細胞(ICC細胞)の役割・機能、2)ACh放出神経から平滑筋への情報伝達における各ACh受容体サブタイプとICC細胞の役割・機能、3)ICC細胞のAChに対する応答反応とその細胞応答における各ACh受容体サブタイプの役割・機能を明らかにし、消化器疾患の病態解明や治療薬の開発に基礎情報を提供することを目的とした。 今年度に得られた成果の概要は次の通りである。1)コリン作動性神経から平滑筋への情報伝達において、M3サブタイプを介した興奮性接合部電位(EJP)の発現には陽イオンチャネルの活性化に加えCa依存性Clチャネルの活性化が関与することを明らかにした。2)小腸の内在神経、ICC細胞および縦走平滑筋細胞形態について免疫組織化学的検討を行った結果、コリン作動性神経とICC細胞が接している領域が確認され、輪走筋だけでなく縦走筋における神経筋伝達においてもICCが仲介する可能性が示唆された。3)ICCに発現しているサブタイプを検討したところ、RT-PCRではM1~M5のうちM2とM3のサブタイプのみが検出された。さらに、各サブタイプの抗体を用いた免疫組織化学的手法により検討した結果、M2サブタイプの発現が確認され、このサブタイプがICC細胞を介したコリン作動性情報伝達に関与する可能性が示唆された。4)ICC細胞においてムスカリン受容体刺激により内向き電流が誘発されることが明らかとなった。現在、電流の発生機序について詳細な解析を行っている。 以上の成果の一部は、8編の学会発表および5編の学術論文として公表した。また、専門誌への投稿を現在準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Ghrelin does not affect gastrointestinal contractility in rainbow trout and goldfish in vitro.2012
Author(s)
Kitazawa, T., Itoh, K., Yaosaka, N., Maruyama, K., Matsuda, K., Teraoka, H., Kaiya, H.
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Journal Title
General Comp. Endocrinol.
Volume: 178
Pages: 539-545
DOI
Peer Reviewed
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