2012 Fiscal Year Annual Research Report
オウム病クラミジア多型膜蛋白質による細胞内増殖機構の解明と宿主域相関
Project/Area Number |
22380166
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
大屋 賢司 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (50402219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福士 秀人 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (10156763)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 人獣共通感染症 / 細胞内寄生細菌 / クラミジア / オウム病 / 外膜蛋白質 / 病原性 |
Research Abstract |
オウム病クラミジアChlamydia psittaciは、偏性細胞内寄生性細菌であり、主要な人獣共通感染症の原因となる。クラミジアの多型膜蛋白質Pmpは、C. trachomatisにおいて強い免疫原性を有する菌体表面抗原として同定された。Pmpはゲノム上でファミリーを構成しており、特に宿主を複数もつクラミジアではサブファミリーを含め20以上にも及ぶことから、宿主域の多様性への関与が示唆されているが、感染の場における生物学的な意義は不明である。今年度の成果概要は以下の通りである。1)Pmpファミリーのクラミジア種・株間における比較ゲノミクス:比較解析の結果、クラミジア種間では、比較的近い種間でもPmpの数が異なるなど、多様性が確認された。一方、我々が配列決定した国内分離株を含む、C. psittaci株間においては、非常に似通っていることが分かった。本アプローチでは、ファミリー以外の遺伝子についても、C.psittaci特異的な遺伝子を同定でき、それらを標的とした新しい診断法を樹立することができた。2)クラミジア増殖ステージにおけるPmpファミリー発現プロファイル解析:主要なファミリー遺伝子のリアルタイムPCR検出系に加え、感染細胞より抽出した全RNAを用いたRNAseqによる発現プロファイル解析を試みたが、検体の質的量的問題により芳しい結果は得られなかった。幾つかのPmpについて、抗血清を作製した。3) Pmpと宿主細胞側因子の相互作用を含めた機能解析:診断用抗原としての有用性を明らかにしたPmpGxについて、感染細胞内における発現・局在について詳細な検討を行った。引き続き酵母ハイブリッドによる標的探索を行ったが、候補を得ることはできなかった。1)で樹立した診断法を用いた実態調査も引き続き行った。飼育鳥を始めとした449検体における陽性数は19(4.2%)であった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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