2012 Fiscal Year Annual Research Report
動物の関節疾患に伴う関節構造破壊に対するグリコサミノグリカンの構造安定効果
Project/Area Number |
22380170
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
奥村 正裕 北海道大学, (連合)獣医学研究科, 教授 (80260397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 哲 北海道大学, (連合)獣医学研究科, 准教授 (50396305)
細谷 謙次 北海道大学, (連合)獣医学研究科, 助教 (50566156)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 関節疾患 / グリコサミノグリカン / 軟骨細胞 / 滑膜細胞 |
Research Abstract |
本研究では、グリコサミノグリカン投与が関節疾患を発症した関節における構造の保護にどのように関連しているかを検討した。 まず、生体における関節疾患症状の変化を調べるために、以下の検討を行った。関節疾患を自然発症した症例犬60頭を抽出し、あらかじめ策定した投与プロトコールにしたがって多硫酸化グリコサミノグリカン(PSGAG)あるいは多硫酸ペントサン(PPS)を投与し、これら物質の臨床学的な効果発現様式を検討した。その結果、これらの物質の経口投与には、跛行の軽減、関節腫脹の減少、併用薬剤の下減量等の臨床的な症状改善効果の発現がみられた。 次に、動物(馬および犬)の罹患関節および非病態関節から滑膜および軟骨を採取し、これらの組織から細胞を分離供した。軟骨細胞および滑膜細胞のphenotypeの持続性を評価し、実験に供する最適な状態を確認した。その後、以下の実験に供した。馬および犬に関する遺伝子情報から、JNK、ERK、p38、およびMMP-3とそれに関連したそれぞれのセンスおよびアンチセンスプライマーをヒトおよびマウスJNKのcDNA塩基配列の相同性の高い部分を参考に設計し、RT-PCRを最適化した。また、定量的な評価を可能とするrealtime-PCRについてもそれぞれの条件を最適化した。また、細胞内における生理活性を評価するためにNK-kBの核内以降形態を分析するため、蛍光抗体法における分析を可能にした。さらに、細胞活性が活性化した結果、細胞内で生成される酵素および生理活性物質の発現を評価するために、PSGAGやPPSに干渉されないPCR法の最適化を行った。完成した測定系を用いて、それぞれの細胞におけるPSGAGとPPSの炎症反応経路に対する効果を評価し、PPSの細胞内での抗炎症作用機序が明らかにされた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)