2012 Fiscal Year Annual Research Report
ウシ乳房炎制圧へのファージセラピーの実践的応用研究
Project/Area Number |
22380174
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
岩野 英知 酪農学園大学, 獣医学群, 准教授 (60382488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 豪紀 酪農学園大学, 獣医学群, 准教授 (00305905)
井上 博紀 酪農学園大学, 農食環境学群, 准教授 (90305904)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ファージセラピー / 黄色ブドウ球菌 / ウシ乳房炎 / MRSA |
Research Abstract |
本年度は、これまでのデータのさらなる検証を行い、国内、国外の学会発表で公表を行った。なお、本来予定していたウシ感染試験は、実施場所等の調整の関係で実行できなかった。また、近年、細菌が形成するバイオフィルムが、薬剤の効果を減弱することが報告されており、乳房炎由来SA(Staphylococcus Aureus)のバイオフィルム形成能、ならびにファージ溶菌効果との関係を検証した。 1)乳房炎モデルマウスを用いたファージセラピーの効果の検証 前年度行った実験の再現性を検証した。乳房炎モデルマウスの実験により、ファージがSAの増殖を抑制することが明らかに出来た。また、投与経路は、乳腺への直接注入だけでなく、腹腔注入や静脈注入でもファージが乳腺に移行し、効果をあげることがあらためて検証できた。また、ファージの腹腔注入、静脈注入において、乳腺組織内にファージの核酸が検出され、ファージが浸潤してきている裏付けもとれた。さらにファージのみの生体への投与は、宿主となる細菌がいないため、投与後すぐから血中、乳腺中のファージ数は減少し始め、4時間後には検出限界以下となった。この事は、宿主がいなくなると生体中からファージは排除されていく事を示しており、安全面から考えても有利に働くと考えられた。 2)ウシ乳房炎由来SAのバイオフィルム形成能とファージ効果 ウシ乳房炎由来SAのバイオフィルム形成能を調べた。ヒトからの分離株に比べて、牛乳房炎由来のSAは、相対的にバイオフィルム形成能が低かった。また、ファージの効果は、バイオフィルム形成能が高いほど、効果が減弱される傾向が見られたが、さらなる検証が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Effectiveness of slightly acidic electrolyzed water for improvement of hygienic conditions of teat liners of automatic milking system.2012
Author(s)
Nagahata, H., Yuge, K., Moriyama, A., Takahashi, A., Iwano, H., Higuchi, H., Mitamura, T. and Matsuyama, H.
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Journal Title
Milchwissenschaft,
Volume: 67
Pages: 123-126
Peer Reviewed
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[Presentation] Characterization of novel Staphylococcus aureus bacteriophages with wide host ranges and their potential as therapeutic agents for bovine mastitis.
Author(s)
Iwano, H., Higuchi, H., Inoue, H., Kobayashi, H., Nagahata, H., Yokota, H., Tanji, Y., Tamura, Y.
Organizer
World buiatrics congress 2012
Place of Presentation
リスボン(ポルトガル)