2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22380185
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
橋本 義輝 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (00323254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白木 賢太郎 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 准教授 (90334797)
小林 達彦 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (70221976)
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Keywords | イソニトリル / N-署換ホルムアミド / アミン / 代謝 / 酵素 |
Research Abstract |
イソニトリル代謝群の中で、(他の酵素に関しては継続して研究を進めているが)現在、特にArthrobacter pascens F164株のイソニトリルヒドラターゼに関して得られている成果について以下に記載する。 N-置換ホルムアミドをアミンとギ酸に分解する新規酵素N-置換ホルムアミドデポルミラーゼを有するF164株からイソニトリルヒドラターゼを精製し、物理化学的・酵素科学的諸性質を検討するとともに、これまで唯一の報告例であるPseudomonas putida N19-2株のイソニトリルヒドラターゼと比較した。精製したF164株イソニトリルヒドラターゼは、SDS-PAGE上でのサブユニット分子量がN19-2株イソニトリルヒドラターゼとは異なり、約13kDa大きい値を示した。F164株イソニトリルヒドラターゼは活性や基質特異性などにおいて、N19-2株イソニトリルヒドラターゼと異なることを確認した。さらに、F164株イソニトリルヒドラターゼのCDスペクトルを測定した結果、N19-2株イソニトリルヒドラターゼとは異なるスペクトルを示した。そこで両株由来の抗イソニトリルヒドラターゼポリクローナル抗体をそれぞれ作成し、Western解析により、同じイソニトリルヒドラターゼ由来の抗体とは交差性を示すが、異なるイソニトリルヒドラターゼ由来の抗体との交差性が全くなく、両酵素の構造が異なることが示唆された。本酵素遺伝子のクローニングの結果、本酵素遺伝子はアミノ酸レベルで全く相同性を示さなかった。これらの結果より、F164株N19-2株イソニトリルヒドラターゼとはN19-2株イソニトリルヒドラターゼとは同じ反応を触媒するものの、全く異なる構造を有した新規な酵素と同定した。
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Research Products
(7 results)