2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22390003
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
椿 一典 京都府立大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (50303897)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉持 幸司 京都府立大学, 生命環境科学研究科(系), 准教授 (90408708)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 分子認識 / 可視化 / ポリアミン / 超分子化学 / スペルミジン / 蛍光色素 / 迅速定量 / マルチカラー |
Research Abstract |
①呈色型の検出試薬は昨年度に大腸菌を用いたスペルミジンの定量に成功した。この開発した分子にはいくつもの互変異性体が存在しており、その構造決定が困難であった。通常のNMR等を測定してもはっきりとしたシグナルが観察されなかった。そこで測定系を酸性に傾け、一種類の構造に収束させ、ようやく構造決定を行う事が出来た。また大腸菌内のスペルミジンの定量の成果を受けて、スペルミジンとスペルミンを区別して定量可能な分子をデザインし合成研究を行った。②蛍光応答型の分子については、ジナフトフルオレセイン型の蛍光色素を効率的に合成するために、キサントンの左右にベンゼン環を一枚づつ追加した、ジベンゾキサントン骨格を鍵中間として位置づけその網羅的合成法の開発を行った。驚いた事にキサントン合成で汎用されている手法が、ジベンゾキサントン骨格ではうまく適用できない基質が存在することが判った。このため種々反応条件を検討した。その結果、水を溶媒とし、弱塩基性で加温する条件を見出した。この手法は汎用性にとみ、本手法を用いて全ての縮環様式のジベンゾキサントン類を合成した。また合成したジベンゾキサントンは全て蛍光性を示した。しかも励起波長には大きな変化がなく、発光波長が縮環様式によって大きく異なっている事を見出した。即ち一波励起/多波長発光のマルチカラー化に適した性質を持っていることを見出した。また合成したジベンゾキサントンのケトン性カルボニル基を足場とした化学修飾を行い、多くの蛍光色素を網羅的に合成した。現在これらの蛍光色素の光学特性を精査中である。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(9 results)