2012 Fiscal Year Annual Research Report
脳における神経細胞層構造の、「形成」と「維持」を制御する分子メカニズム
Project/Area Number |
22390016
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
服部 光治 名古屋市立大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (60272481)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 脳 / 神経発生 / 細胞移動 / リーリン / 変異マウス / プロテオリシス |
Research Abstract |
リーリンの機能低下によって成体の脳にどのような影響が出るのかについて確定的な実験はされておらず、間接的な知見があるにすぎなかった。申請者は、リーリンのC末端領域(CTR)がリーリンのリーリンのCTRが何らかのco-receptorに結合して下流因子活性化に寄与することは既に報告した。このco-receptor分子の生化学的性質と、リーリンCTRの構造(塩基性アミノ酸に富む)を考慮することで、いくつかの候補分子が挙げられた。これらについて一つ一つ検証した結果、セマフォリン受容体やVEGF受容体のco-receptorとして知られる1回膜貫通型タンパク質である可能性が高いことが判った。この分子は、リーリンCTRに結合するだけでなく、リーリン受容体のApoER2およびVLDLRとも複合体を形成することを見いだした。さらに、CTRに対するモノクローナル抗体を樹立し、この抗体がリーリンとこの分子の結合を阻害することをみいだした。 リーリン機能低下が精神神経疾患の発症や増悪化に関与するのなら、リーリンの機能を増強または賦活化すればその治療につながることが期待できる。そこでリーリン分解酵素の同定を目指し精製を行った結果、非常に有力な候補分子を得た。一方、成体におけるリーリンの機能を考える上で、脳のどの部位で、どの程度分解されるのかは重要な問題である。これを解析するため、分解部位の「またぐ」エピトープをもつモノクローナル抗体を樹立した。この抗体を用いた免疫染色の結果、リーリンの分解は産生細胞のごく近傍で生じていること、分解産物のうちN末端側のほうはかなり遠くまで拡散する(または積極的に輸送される?)ことを見いだした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Reelin-dependent ApoER2 downregulation uncouples newborn neurons from progenitor cells.2012
Author(s)
Perez-Martinez, F. J., Luque-Rio, A,, Sakakibara, A., Hattori, M., Miyata, T., and Luque, J. M.
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Journal Title
Biol. Open
Volume: 1
Pages: 1258-1263
Peer Reviewed
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